《自己紹介》
『singles』をご覧の皆さんこんにちは!モデルをしながらライターとして記事を書いている「紺野ミク」です。こちらでは映画大好きな私がオススメする作品を紹介しています。好きなジャンルは考察系、クソ映画、鬱映画など見終わった後にモヤっとする映画が大好きです(笑)独断と偏見で楽しくツッコミながら紹介していくのでよろしくお願いします☆
独身は罪! 無茶苦茶すぎるブラックコメディ映画『ロブスター』
『ロブスター』(2015)は、アカデミー外国語映画賞ノミネート作「籠の中の乙女」で注目を集めた、ギリシャのヨルゴス・ランティモス監督が、豪華キャストを迎えて手がけた自身初の英語作品です。
第68回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞したこちらの映画ですが、見る前にまずは3つのルールを受け入れましょう。
【ルール】
① 45日以内にパートナーを見つけること
② 独身は罪
③ 捕まれば動物になって頂きます
え? とか、なんで? とかじゃないんです。この世界はこういうルールなのです。出だしからこのルールが当たり前のように物語は進行していきますので、ここに疑問は持たず(無理だろ)見ていきましょう!
あらすじ
この世界で独身は罪。見つけ次第身柄を確保され、あるホテルに連れて行かれます。そこで45日以内にパートナーを見つけなければ、動物に変えられて森に放たれるという何ともシュールなストーリーです。
主人公で独り身のデビッドもホテルへと送られますが、そこで狂気の日常を目の当たりにします。耐えきれず独り者たちが隠れ住む森へと逃げ出すデビッドでしたが、そこも安息の地ではありませんでした……。
すでにカオスな物語だってことにはお気づきかと思いますが、想像よりもカオスポイント多めなので紹介していきます!(笑)
安心して! なる動物は選べるよ☆
動物に変えられてしまう残酷なルールではありますが、安心してください。
何の動物になるかは自分で決められます!
あ〜よかった〜☆ってそういう問題じゃないんだが。(笑)
支配人によると一番人気は犬だそう。動物になった後でも伴侶は探せるので、共生出来る動物をおすすめしているらしいです。何じゃそら!
ちなみにロブスターは主人公がなりたいと希望する動物です。理由は「100年以上生きるから」「死ぬまで生殖能力があるから」とのこと。はい、ここで私確信しました!
主人公絶対変なやつです。
ただ、主人公だけでなくホテルに送られた全員がほぼ癖つよ人物ばかりなので「結婚できないのは変わり者だから」と言うメッセージ性を感じざるを得ません。(笑)グハッ
大丈夫! 「ハント」をすれば滞在期間を延ばせるよ☆
いわゆる婚活ホテルであるここで、45日間で相手を見つけろというなかなか厳しいルールの中生活するわけですが例外もあります。それは、
施設から森に逃げた独身者を「ハント」(麻酔で仕留めて持ち帰る)すると1人につき1日滞在期間を延長出来る!
というオプション付き。
なんと作中にも、歴代100人以上連れて帰り、100日以上滞在期間を延ばすという猛者もいました。(もう婚活よりそっちがメインじゃん)
なので万が一45日で相手を見つけられなかったときのために、独身者をハントしまくって滞在期間を延ばしておきましょうね☆(なんて嫌なオプションなんだ)
ちなみにホテルにいる間は、いかに結婚が大事かという洗脳に近い講習も受けさせられます。おひとりさまを現在進行形で謳歌しまくってる私にとっては地獄のような施設です。(笑)
結婚相手に大事なのは『共通点』ということも学び、半ば強引に自分との共通点を持つ女性を探すんですが、いやそういうことじゃないだろ! ってこれがまたツッコミどころ満載。ただ笑えるというより変な怖さを感じます。まさにブラックコメディで、随所随所に闇を感じます。(大好物)
後半は「独身者の森」で新たな生活
ホテルでの異常な生活に耐えきれなくなったデビッドは、独身者たちが隠れて住んでいるという森へ逃げます。後半はここでのシーンがメインとなりますが、森には動物に変えられてしまった人達であろう動物がウロウロしてます。こんなところにフラミンゴ!? と思わず二度見してしまいそうなくらい珍しい動物がいて地味に面白い。
ただこの森にもある「ルール」があり……。
果たしてデビッドは結婚することが出来るのか。それとも独身として生きる道を見つけるのか。
最初から最後までシュールだけど、いろんなところにしっかり伏線があって意外と考えさせられます。そもそもどうやって動物に変えるの? 人間だった記憶はあるの? などキリがありません。(笑)
どんな環境においても「ルール」があることで「秩序」が保たれていますが、でもこんな世界は絶対嫌ー!(笑)もしこんな世界になった時、あなたなら何の動物になりたいですか?
私はとにかく長生きな動物がいいな〜。え? じゃあロブスターじゃん。いや、ちょっと考えさせてください!
現代への宣戦布告ともとれるブラックコメディ『ロブスター』。週末のお供にいかがですか?
【ロブスター 公式サイト】
※スポンサーにRED LOBSTERがいるの面白すぎます。おいしいですよね、RED LOBSTER大好き。
【ロブスター 予告動画】