《自己紹介》
『singles』をご覧の皆さんこんにちは!モデルをしながらライターとして記事を書いている「紺野ミク」です。こちらでは映画大好きな私がオススメする作品を紹介しています。好きなジャンルは考察系、クソ映画、鬱映画など見終わった後にモヤっとする映画が大好きです(笑)独断と偏見で楽しくツッコミながら紹介していくのでよろしくお願いします☆
トラウマ注意のホラー映画! 『ヘレディタリー/継承』
まず筆者は「A24」と「ブラムハウス」という2つの製作会社が大好きなんですが、その中でもこちら『ヘレディタリー/継承』(2018)は数々のホラー映画の中でも群を抜いて怖いです!
「21世紀最も怖いホラー映画!」「トラウマになる!」
と各メディアが話題にしていた問題作ですが、ただそれ以上に面白さは抜群。
今日はガッツリ怖い映画を見たい! 落ちる気分になりたい! そんな時には「はい、ヘレディタリー」。夢に出てきても、夜中トイレに行くのが怖くなっても大丈夫という猛者には絶対におすすめしたい作品です。
あらすじ
森の中の一軒家で暮らすグラハム家の祖母「エレン」が亡くなったところから物語は始まります。過去のある出来事により、母に対して愛憎交じりの感情を持っていた娘のアニーは、夫、2人の子どもたちとともに淡々と葬儀を執り行います。
しかし、そこからグラハム家に奇妙な出来事が頻発。負の連鎖が続く一家は崩壊寸前。
そんな中、亡くなったエレンの遺品が収められた箱に「私を憎まないで」と書かれたメモが挟まれているのを見つけます。この言葉の意味とは...…。
ざっとあらすじを見る限り普通のサスペンスのように感じますが、とにかくこの負の連鎖が恐ろしすぎるので、恐怖ポイントとともに見所を紹介します!
アニーの作るミニチュア模型の秘密
グラハム家の母「アニー」はミニチュア模型を制作しているんですが、このミニチュアのドールハウスが物語の行方を表しているように見えます。
オープニングもドールハウスがだんだんズームして長男であるピーターの部屋が映ったり、ストーリーの随所随所でこのミニチュアが登場するんですよね。確信的には触れないものの、もしかしてドールハウス自体がグラハム家を再現している? と何度も見返したくなります。
あ、アニーは『ヘレディタリー/継承』での主人公でもありますが、映画全編を通してアニーの叫び声や恐怖の顔だけでもトラウマもんです。
いや、怖すぎるて。
アニーは次々起こる不幸に段々と精神を病んでいってしまうんですが、後半にいくにつれ本当に同じ女優さん!? って思うほどの狂気さと変わりようにも驚くので、そこもチェックです(笑)
チャーリーの存在が物語の鍵
アニーの娘「チャーリー」はこの映画の中でもっとも不気味とも言えるほどの異様な雰囲気の少女です。喉をコッと鳴らすのが特徴的で、誰にも心を開かない彼女。家の周りを徘徊したり、鳥の死骸から頭を切り取って持ち帰ったりと序盤から奇行がすごい。
絶対なんかあるじゃん..….と、目が離せません。
でね、このチャーリーのビジュアルのインパクト、めちゃくちゃ強いじゃないですか。ぴったりすぎる役柄! なんて思ってたんですが、チャーリーを演じる「ミリー・シャピロ」は、のちに自分が先天的に歯や骨に影響を与える「鎖骨頭蓋異形成症」という病気を患っていることをTik Tokで公表したんです。
映画の予告編が公開されたとき「醜い!」という声が非常に多かったと話し、彼女はこの病気を多くの方に知ってもらいたいとTik Tokに動画を公開。100万回以上の再生回数を記録しています。
自分の病気さえも映画の中で武器に変える当時14歳のミリー。私たちの想像もつかない苦労と葛藤があったのではないでしょうか?
散りばめられた壁や床のシジル(紋章)
タイトルでもある《Hereditary》は、直訳すると「遺伝的な」「先祖代々の」「親譲りの」と言う意味を持ちます。このタイトルに加え、劇中の壁や床に散りばめられたシジルやシンボルに『ヘレディタリー/継承』がどんな話なのかピンと来る方もいるのでは?
これは祖母 エレンがしていたネックレス。これだけでこの物語の真意に気付いてしまったあなたはヘレディタリーマスターです(笑)
ほかにも、壁に書かれた謎の言葉「Satony(サトニー)」や床に書かれたトライアングル。数々の伏線と『ヘレディタリー』の本当の意味。全てが分かった時にはもうこの沼から出ることはできません。もちろんトラウマ必須のラストにも乞うご期待!(笑)
週末のお供に『ヘレディタリー/継承』ぜひご覧ください♪
【ヘレディタリー/継承 予告動画】