《自己紹介》
『singles』をご覧の皆さん初めまして! モデルをしながらライターとして記事を書いている「紺野ミク」です。映画大好きな私がオススメする作品を今後紹介していきます。好きなジャンルは考察系、クソ映画、鬱映画など見終わった後にモヤっとする映画が大好きです(笑)自分なりの視点で楽しくツッコミながら紹介していくのでよろしくお願いします☆
ネタバレ厳禁! 人種差別をテーマにした衝撃作品『アンテベラム』
『アンテベラム』(2020)は、『ゲット・アウト』(2017)『アス』(2019)のプロデューサーが、新たな衝撃を呼び起こしたと話題になったパラドックススリラーです。(この二作品も私の好みドンピシャで紹介する日が来るかもなので内容は割愛します!)
まずこの『アンテベラム』を鑑賞する前に皆さんに言いたいこと……。
ぜっっっっっっっったいにネタバレ見ないでください!!!!
興味本位で『アンテベラム』って検索なんてしたらダメです‼︎ なんならここも見ずに引き返してほしいレベルです。
(※嘘です、ここはネタバレしてませんので安心してご覧ください)
でもそれくらい衝撃の内容なので! 私も結末言いたくて仕方ないですが、ここは我慢して皆さんが見たくなるようなポイントを紹介します!
過去と現代、二人の女性の人生を交互に描く
“ The past is never dead. It's not even past. ”
過去は決して死なない。過ぎ去りさえしないのだ。
この言葉とともに幕が上がり映し出されるのは、南北戦争時代のアメリカ。白人が豪邸に住み優雅な暮らしを送る一方、奴隷として働く多くの黒人達。そこで激しい虐待に耐えながら生きる一人の女性「エデン」。
【character②】
— 絶賛公開中!�映画『アンテベラム』公式アカウント (@antebellum_jp) September 16, 2021
�#エデン/#ジャネール・モネイ
�囚われの身
アメリカ南部のプランテーションで過酷な
重労働を強いられている
ある悲劇をきっかけに、奴隷仲間と
脱走計画を実行することに�♀️
彼女はなぜ理不尽な極限状態に引き込まれたのか―
『#アンテベラム』11/5(金)公開 pic.twitter.com/Bj3jYGVtpp
自由に喋ることすら許されず、刃向かえば殺されることもある理不尽な農場の中で脱出の機会をうかがっています。
それと同時に映し出されるのは、現代を生きるベストセラー作家で社会学者の「ヴェロニカ」。
【 character① 】
— 絶賛公開中!�映画『アンテベラム』公式アカウント (@antebellum_jp) September 14, 2021
�#ヴェロニカ/#ジャネール・モネイ
�ベストセラー作家・社会学者/夫と娘の3人家族
メディアから注目され、
黒人女性たちから熱熱な支持を集める時代の寵児
そんな彼女に忍び寄る魔の手の正体とは―❗❓
『#アンテベラム』11/5(金)公開 pic.twitter.com/q6pqAOJuDZ
黒人女性達から圧倒的な支持を集め、メディアからも大注目の彼女。夫と娘の3人家族で、仕事もプライベートも順風満帆に過ごしています。
物語はこの二人の人生が交互に描かれていきます。
が!!!
全然序盤も序盤、この映画を見てる全ての人が思うこと。
なんで過去と現代を交互に映すの??
正反対とも思われる二人の人生。観ていて感じるのは、エデンが生きる時代とヴェロニカが生きる現代では「人種差別」への考えが変わってきていることくらいです。
黒人としても女性としても尊厳なく囚われの身として生きるエデンの様子は本当に胸が痛いです。朝から夜まで働かされ、男達から物のように扱われた挙句に許可が出るまで喋るなだと!?
何だてめええええ!(憤怒)
と、現代に生きる私激怒。
一方エデンに比べ、黒人として大成功を納め、大きな舞台でスピーチをし拍手喝采を浴びるヴェロニカ。時代とともに「人種差別」への考えや取り組みも大きく変化したんだなと、怒り心頭しながらも考えさせられます。この二人の人生がどこでどう繋がるのか考察も捗ります。
凄すぎる! 全ての伏線回収と驚きの結末
エデンのツラい毎日と、ヴェロニカの日常が対比され物語が進むある夜、ついに現代を生きるヴェロニカにも事件が起こります!
ついにきた‼︎ これは過去のエデンの行動が今に影響してるのでは!?
と名探偵ばりに予想していると……。
!!?
※衝撃の出来事
!!冒頭にも登場するあるアイテムがこの物語全てをひっくり返します!!!!
え?
えーーーーーーーーーーー!?
まじ⁉️ 待って待って。鳥肌があああああああああ! 嘘でしょ!?
もうそこからは前半以上に目ぇガン開きです。
そしてエデンは農場でのある出来事をきっかけについに脱出を決意! ここからは怒涛の伏線回収ですよ皆さん!
人間の怖さ、愚かさは過去も現代も変わらない
「人種差別」という重いテーマの中に見える人間の怖さと愚かさ。戦争時代にこんな虐待や差別が本当に行われていたと考えると、最後まで見ても決して「面白かった」なんて一言で済ますことはできません。だけどそれと同時に女性の強さや、理不尽なことに立ち向かう勇気を与えてくれる映画でもあります。
ちなみに伏線回収はいたるところに散りばめられていますので、何回も見るとより一層楽しめますよ♪(なんとタイトル&デザインにも!)
一発目からパンチの効いた作品の紹介になりましたが、衝撃のラストなのは間違いありません!(笑)『アンテベラム』ぜひ週末のお供にいかがですか?