《ameの自己紹介》
映画を始めとする映像作品には非日常を求めるタイプ。エンディングはハッピーエンド派。圧倒的な強さを誇る主人公が登場するアクションが好み。
主に利用している配信サービス:アマプラ、ディズニープラス、Netflix
好きなジャンル:アクション、SFなど
満を持してついに紹介! 新作も制作中の私刑シリーズ
「好きな映画は何ですか?」
映画を観るのが好きと言えば、必ずといっていいほどよく聞かれるこの質問。皆さんなら何と答えるでしょうか。
厳密に数えてはいないのですが、繰り返し観ている映画を除くと、私がこれまで観た映画はおそらく現状2〜300本ほど。大学生の頃、アメリカ・イギリス・フランスの歴史と文化を映画や本を通して学ぶ授業を取ったことがありまして、そのあたりから本格的に観始めたということもあり、観た映画の種類や本数はそう多くはありません。
気に入った映画は何度も繰り返して観るので、有名どころなのに観たことがない映画も山ほどあります。「いろいろな映画を観たい!」という気持ちももちろんあるのですが、「もう一度あの世界観に入り込みたい!」という欲求の方が強いようです。
そんな、強烈な世界観を持つ映画。私のなかで、とくに印象深い映画ベスト3に上がる映画シリーズを今回はご紹介したいと思います。
ちなみに、デンゼル・ワシントンは2作目以外ツルツルなので、ムキムキハゲの一族と言っても過言ではありません
それが、デンゼル・ワシントンが主演を務める『イコライザー』シリーズ。
現在、このシリーズは全3作が公開されています。以前、別メディア『dino.network』でも紹介したことがあるのですが、3作目『イコライザー THE FINAL』(2023)はタイトルからしてここで終わってしまうのだとひどく残念に思っていました。
しかし、どうやら4作目・5作目を制作中とのこと! これは朗報!! ということで、気が早いですがぜひ過去作品を繰り返し観て4作目・5作目に備えていただけたらと思います。
『イコライザー』シリーズ概要
・『イコライザー』(2014)
上映時間:2時間12分
・『イコライザー2』(2018)
上映時間:2時間1分
・『イコライザー THE FINAL』(2023)
上映時間:1時間49分
本数:3本
合計時間:6時間2分
【配信サービスの例】
・アマプラ:『イコライザー THE FINAL』のみ見放題、ほか2本はレンタルで視聴可能
1作目『イコライザー』のあらすじ
元CIAエージェントであるロバート・マッコールは、警察では解決できない不正を始末する「イコライザー」と呼ばれた男。いまはボストンのホームセンターで働き、深夜は行きつけのダイナーで読書をするという静かな日々を送っていました。
その店には常連の娼婦 テリーがおり、夢は歌手になることであると知ります。しかし、テリーは元締めのロシアン・マフィアから暴力を受け、入院してしまうことに。
彼女を助けるためにもマッコールは、再びイコライザーとしての仕事を遂行していくのです。わずか19秒の“仕事”に刮目せよ!
『イコライザー』の予告編はこちら
- YouTube
youtu.be2作目『イコライザー2』のあらすじ
凄腕の元特殊工作員であるロバート・マッコール。現在は配車サービスの運転手として働きつつ、困っている善人を密かに助けながら穏やかな日々を送っていました。しかし、ある日かつての仲間であるスーザンが何者かに殺害されてしまいます。
独自に調査を開始し、彼女の死の裏には陰謀が潜んでいることが判明。しかも、その手口はマッコール同様に特殊訓練を受けている人間の手によるものだということもわかります。
果たして、イコライザーVSイコライザーの戦いの行方やいかに!?
『イコライザー2』の予告編はこちら
- YouTube
youtu.be3作目『イコライザー THE FINAL』のあらすじ
凄腕の元特殊工作員であるロバート・マッコールは、シチリア島のマフィアが経営するワイナリーを襲撃。しかし、撤収直前に銃撃を受け、重傷を負ってしまいます。どうにかイタリア本土のナポリ近郊の小さな町まで辿り着くものの、力尽きたところを地元の医者 エンゾに助けられ、町で療養することに。
快く受け入れてくれる地元の人々との生活を通して、町を気に入るマッコール。安住の地として穏やかに生活していくことを決めるものの、この町はマフィアのビンセント・クアランタ一味に狙われていたのです。
大切な人々を守るため、マッコールは再びイコライザーとして動き出すことに。しかし事態は、イタリア本土を巻き込む事件へと発展していき……!?
『イコライザー THE FINAL』の予告編はこちら
- YouTube
youtu.be殲滅は素早く、効率的に。イコライザーの仕事はRTA
『イコライザー』シリーズで私がもっとも好きな点。それは、圧倒的な強さによる蹂躙が楽しめるところです。強さにかまけた舐めプをしてピンチに陥ることもない。安心して観ていられます。
※舐めプ:舐めたプレイの略。手抜きをしたり、手加減をしたりする不誠実なプレイのこと。
デンゼル・ワシントンは、マッコールを演じるにあたって強迫性神経症の症状を意識したというだけあって、こだわりが強く、同じ行動を繰り返すんですよね。それはナプキンを必ず敷くといったルールだけでなく“仕事”にも現れていて、殺すときは時間を計り、効率的に殲滅していきます。
本シリーズは基本的に「ヴィジランテ映画(私刑や復讐をおこなう映画ジャンル)」に属しており、こういったジャンルに多い安心の即ギレボッコボコ映画です。

目を見て殺す。『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017)でも見たシチュエーション
とにかく行動が早い! どれくらい早いかというと、最速その日のうちに殺りに行きます。自分で「(殺しに来るのを)待っているぞ」と宣言したにも関わらず、その日中に自分から行くスタイル。これには敵もびっくりです。え? こっちから行くっていう話と違うじゃん! まあそんな文句も言えず死んでいくんですけど。かわいそうにね。
悪に虐げられる弱き善人にはとことん優しいマッコールは、逆に悪人に対してはとことん非情です。そんなところもスキ。いやあ、悪いことはできませんね。
そんなわけで、多少のネタバレを含むものの……マッコールの仕事ぶり、見ていきませんか?
※グロいシーンが出てくるので、苦手な方は注意!
【1作目:19秒】予想は16秒。3秒オーバーにちょっと不服そう
- YouTube
youtu.beかなり印象的な1作目のシーン。マッコールは習慣的に時計を身につけており、殺すときのルールは19秒で片付けるというもの。フークア監督が名付けたという「イコライザー・ビジョン」……瞬時に周囲の状況を把握するこのシーンがかっこいい。
初めて観たときは痺れましたね。さくさく殲滅していく手際の良さ。その圧倒的な強さ! さっくり終わらせるかと思いきや、悪人度数が高い人間については、息絶えるまで見守る。観ているだけで自分まで失血死しそうです。
もうとにかく、こんなんやりたいじゃん! 現実的にはここまでさくさく殺していくのは難しいそうですが、こういうのはロマン。いつか大切な人に危機が迫ったとき、こうできる人間でありたい。あ、もちろん殺したいわけではありませんよ、守るための力がほしいということです。
とはいえ、痛いシーンの連続なので私は自分でやっても「うわっ痛そ!」と思ってしまって、思うようにできないかも。とくに、コップやコルク抜きでの攻撃は地味に痛そうすぎる。うーん、やはり特別な訓練を受けないとこうはいかないでしょうね。
【2作目:29秒】イコライザー・ビジョンを除いたタイムはおそらく19秒
- YouTube
youtu.be2作目は、もう一つ「マフィアをボコる編」もあるのですが、ストップウォッチを止めるシーンが映らないので、「リーマンをボコる編」をご紹介します。表示時間は29秒ですが、前作も「28マイナス9は19」と言っていたので、おそらくイコライザー・ビジョンを除いたタイムは19秒なはず。
それにしてもクレジットカードがこんなに切れ味がいいとは……。参考になります。いや、もしかしたらブラックカードだからこんなに切れ味がよいという可能性も(?)。やっぱり参考にならないかも。
このシーンを見ていて思いますけど、目の前で仲間の腕の関節が無理に増やされたり、首の可動域を広げられたりしているのに、よく立ち向かっていけますよね。その心意気やよしといったところでしょうか。悪人なりの意地があるのかな。
ここで行かなきゃ上にやられる! みたいな恐怖があって、かかってくるパターンもありますけどね。いやあ、どちらにしても恐ろしい。私は悪人にはなれません。
【3作目:実質9秒】ついに19秒の壁を破り、ニューレコードを記録
- YouTube
youtu.be個人的に全編通してもっとも怖いのが、3作目です。これまで以上に容赦ない。本当に、ただただ怖いです。「強〜い! 真似してみた〜い!」とか言っていられません。「アッ……」です。なんかもう、ここまで圧倒的すぎるともはや悪人の方に同情しますね。
なんていうか、とにかく無慈悲すぎて、悪人もかなり悪いことをしているはずなんですけど「そこまでやらなくても……」という気持ちにさせてくれます。ホラー映画とかの敵側が味方だったら、という体験をできるのでおすすめ。
というか、逃げる手負いの人間の後をゆっくり追いかけて、しかもちょっと急かすところ……ドSすぎる。ぞわわ。怖かっこいいけど。いやあ、映画界のなかでもっとも敵に回したくない人間No.1かもしれません。
3作目はとくにホラー感が強く、敵に見つからずに遂行するステルスアクションの側面もあります。別に見つかったって、どうってことはなかったんでしょうけどね。こういった静かな演出だとマッコールの圧倒的な強さがさらに際立つので、とっても好みです。ただ、私は何回見てもあるシーンで叫んでしまいます。(笑)

人付きで撃つの、本当にショッキングでした(笑)
さて、マッコールの“仕事”へのこだわりは伝わったでしょうか。悪人に対してはこんな感じですが、善人に対しては本当に優しいです。その優しさは、ちょっと関わっただけでも、その人が辛い目に遭っていたら助けるほど。それも彼なりのこだわりかもしれません。
本シリーズはアクションシーンだけでなく、会話を含めたストーリーも雰囲気がよいので、ぜひ観てみてくださいね。4作目・5作目も楽しみだ〜!