毎年、「気づいたら桜の見ごろが終わっていた!」という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。桜の開花時期は気温の変動に大きく左右され、地域ごとの気温差によっても異なります。開花情報をチェックしつつ、桜が一般的にいつ咲くものなのかを見ていきましょう。開花の目安となる時期を知り、限られた桜の季節を存分に楽しんでください。

桜の開花プロセスとは? 段階ごとに解説

画像: 桜の開花プロセスとは? 段階ごとに解説

桜の花は春に一斉に咲きますが、開花に向けた準備は前の年の夏からはじまっています。具体的にどのようなステップを経て桜の花は咲くのでしょうか。夏から秋と、冬から春にかけてのプロセスを解説します。

前年の夏に花芽をつけ、秋の寒さで休眠する

桜が花を咲かせる準備をスタートさせるのは、前シーズンの夏からです。夏の桜は青々とした葉っぱをつけながら、桜の蕾のもととなる花芽を枝にたくさんつけていきます。そして気温が下がり始める秋は、桜にとっての休眠期になります。

冬の寒さで目が覚め、春に向けて開花する

桜は寒さがピークを迎えると休眠状態から目を覚まします。夏から秋にかけて蓄えたパワーを使い、一気に春の開花に向けた準備を始めるのです。ここまでくると準備は最終段階を迎えており、桜の枝には無数の蕾が開花しようとスタンバイしています。

桜の見ごろや目安と期間

画像: 桜の見ごろや目安と期間

桜が開花してから散るまでの期間は、どのくらいあるのでしょうか。具体的な日数と、見ごろがいつになるのかを知っておけば、開花情報をキャッチした段階で花見の予定も立てやすくなりますね。開花してから満開を迎えるまでの日数について解説します。

桜が開花してから散るまでの日数

一般的に、桜が開花してから散るまでの日数は2週間前後といわれています。地域差や気温の変化に左右されるため、おおよその目安として捉えてください。開花してから1週間前後で満開を迎え、1週間かけて散っていきます。

開花から満開までの日数とは? 見ごろはいつなのか?

桜の見ごろとは、開花から1週間前後をいいます。気温が低いと花が散りにくく、長く楽しめるため、開花後の気温の変化をこまめにチェックすることが見ごろを逃さないポイントです。ちなみに、桜の花は八分咲きで「満開」と定義されています。

桜の地域ごとの開花時期の違い

画像: 桜の地域ごとの開花時期の違い

桜は気温の変化により花を咲かせるため、開花時期の目安は地域によって違います。2025年の桜は開花がいつ頃になるのか、おおよその時期が分かれば予定も立てやすくなるでしょう。開花時期の目安を西日本、東日本、北日本の3地域を順にご紹介します。

西日本全体の開花時期

西日本(近畿・中国・四国・九州)にある桜の多くは、3月下旬に開花を迎えると予想されています。なかでも早く咲くのは福岡県と高知県で、遅いのは大阪府と鹿児島県です。4月に入って数日で満開の時期が終わるため、「4月=桜」と考えていると、見逃してしまうことも。

東日本全体の開花時期

東日本(関東・甲信越・北陸・東海)にある桜は、西日本と同様に3月下旬ごろから開花が始まります。一番早いのは東京都で、遅いのは新潟県や長野県です。また、中部地方の北側や東北地方と隣接するエリアでは、4月上旬に開花が予想されています。2025年は開花が少し早まるとの予想もあるので、こまめに開花情報をチェックしましょう。

北日本全体の開花時期

北日本(北海道・東北)にある桜は早い地域は4月上旬、遅い地域は5月から咲き始めます。一番早いのは東北地方の福島県で4月上旬から、遅いのは北海道の稚内や釧路で、開花は5月のGW辺りです。北日本エリアでも、桜は暖かければすぐに散ってしまうので、気温の変化には注意しましょう。

桜の種類による開花時期の違い

画像: 桜の種類による開花時期の違い

桜の開花時期は、地域だけでなく種類によっても異なります。たとえ見ごろを逃したとしても、別の種類であればまだ楽しめるチャンスがあるかもしれません。

お花見でもおなじみの「ソメイヨシノ」、「枝垂れ桜」、「八重桜」、の3種類について、それぞれの開花時期を解説します。(開花時期は品種による目安です。咲く場所や地域によっても左右されるので、あくまでも目安として参考にしてください)

ソメイヨシノ(染井吉野)

画像: ソメイヨシノ(染井吉野)

ソメイヨシノは全国的に植えられており、桜の開花情報を発信する際の指標に使われる代表的な品種です。

一般的に桜と言えば、このソメイヨシノを指します。

開花時期は3月下旬〜4月上旬です。開花から1週間ほどで満開を迎えますが、寒い地域についてはピークが1、2日ほど早く訪れるといわれています。

枝垂れ桜

画像: 枝垂れ桜

枝垂れ桜(シダレザクラ)は、枝が下に垂れ下がる桜で、優雅な姿が特徴です。花はソメイヨシノと同じく5枚の花びらを持ち、品種によって色や形に違いがあります。

地域によっても異なりますが、開花はソメイヨシノより遅れ、4月上旬から中旬にかけて見頃を迎えます。(ただし、関東にある枝垂れ桜は3月中旬が目安です)

八重桜

画像: 八重桜

八重桜(ヤエザクラ)は、花びらが多層になった華やかな桜の総称で、ソメイヨシノよりも遅い4月中旬~下旬に開花します。花びらの枚数が10枚以上と多く、ふんわりとした見た目が特徴です。

開花時期が遅いため、お花見のチャンスを逃した人にも楽しめ、花が散るのも比較的ゆっくりなのが魅力です。

まとめ

画像: まとめ

桜は早いところでは3月下旬ごろから咲き始めます。気温の変化が開花のキッカケとなるため、3月に入ったら気温の変動は逐一チェックしておきましょう。

ソメイヨシノの見ごろを逃してしまった人は、枝垂れ桜や八重桜ならまだ間に合うかもしれませんよ。

地域によっても開花し始めるタイミングは異なるため、それぞれの情報を参考に現状の桜の咲き具合を見ておくとよいでしょう。

こんな桜の楽しみ方はいかが?

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