演奏にアートと、日頃から芸術にどっぷりと浸かっている筆者utoが、ひとりでゆっくりと楽しめる企画展をご紹介。今回は、雨の日におすすめな企画展をピックアップしました。とくに、かわいい動物たちを描いた作品が見られる企画展に注目です! お気に入りの傘をさしてお出かけしたら、美術館にも足を伸ばしてみてくださいね。

雨の日におすすめな企画展をご紹介

雨が多くなる季節になりました。室内で聞く雨音は、なんとも風情がありますよね。外にいても雨が涼を呼ぶので、この時期ならではの雰囲気を楽しみたいところです。そんな6月には、雨のお散歩も兼ねて美術館へのお出かけはいかがですか?

今回は、有名画家の企画展から少し変わったテーマの企画展まで、幅広くご紹介します。

誰もが一度は見たことのあるピカソに始まり、犬派も猫派も満足できる楽しい企画展や、あまりなじみがないかもしれない版画の世界など、この季節にじっくり見ておきたい企画展ばかりです。

室内で静かな雨音を聞きながら、ぜひゆっくり鑑賞してくださいね。

「ピカソ いのちの賛歌」(ヨックモックミュージアム)

Instagram

www.instagram.com

まず最初にご紹介するのは、スペイン美術の巨匠、パブロ・ピカソの企画展です。

こちらはヨックモックミュージアムのコレクションを紹介する企画展の第4弾。芸術の秋として盛り上がる9〜10月も開催してほしいという声に応えて、なんと約3週間会期が延長されており、10月14日(月)まで見ることができます。

今回はピカソのセラミック作品に焦点を当て、二度の大戦を経験した画家の、いのちの表現を紹介しています。

セラミックとは、簡単にいうと陶磁器のこと。かまどなどで焼き固められたものを言います。

この企画展は全5章構成となっていて、それぞれにいのちの輝きをセラミックに写し取った作品が展示されています。

いのちの輝きを見つめ続けた画家の、セラミック作品たち。雨が降るなかゆっくり鑑賞するのにぴったりです。

「ピカソ いのちの賛歌」
会場:ヨックモックミュージアム(東京メトロ「表参道」駅B1出口 徒歩9分)
会期:2023年10月24日(火)~2024年10月14日(月)

特別展「犬派?猫派?ー俵屋宗達、竹内栖鳳、藤田嗣治から山口晃までー」(山種美術館)

Instagram

www.instagram.com

次にご紹介するのは、ちょっとかわいい企画展。

愛くるしい動物たちは、人々を惹きつけてやまないもの。動物を愛するのは、画家たちも例外ではありません。

この企画展では、とくに犬と猫に焦点を当て、画家たちが描いた動物たちの生き生きした姿を見ることができます。

初公開となる「洋犬・遊女図屏風」や、重要文化財の「斑猫」、なんとも愛くるしい「菊花子犬図」など、バラエティ豊かな動物たちの姿を楽しめます。

とってもかわいい動物たちに、ぜひ会いにいってみてくださいね。

特別展「犬派?猫派?ー俵屋宗達、竹内栖鳳、藤田嗣治から山口晃までー」
会場:山種美術館(JR恵比寿駅西口・東京メトロ日比谷線恵比寿駅 2番出口 徒歩10分)
会期:2024年5月12日(日)~2024年7月7日(日)

「タローのダンス」(岡本太郎記念館)

Instagram

www.instagram.com

日本を代表するアーティストのひとりである、岡本太郎

彼は、人物を描くときにダンスしているような表現をすることがあり、この企画展でもそのような作品が集められています。

情熱的で、大胆な作品が多い岡本太郎。その作品の力強さには、圧倒的なところがありながら、見る人の気持ちを揺り動かすものがあります。

ひとつ気をつけたいのは、神奈川県川崎市にある岡本太郎美術館ではなく、東京都港区の岡本太郎記念館での展示であること。ふたつの美術館はまったくべつの場所にあるので、お気をつけくださいね。

「タローのダンス」
会場:岡本太郎記念館(銀座線・千代田線・半蔵門線 「表参道」駅 徒歩8分)
会期:2024年3月15日(金)〜2024年7月7日(日)

「幻想のフラヌール ー版画家たちの夢・現・幻」(町田市立国際版画美術館)

Instagram

www.instagram.com

想像力を掻き立てられるような、魅力的な名前の企画展をご紹介します。

版画は、鏡にたとえられることがあります。その不思議な魅力を発見できるこの企画展では、画家たちの独特な世界のなかを、まるで夢の中にいるかのように鑑賞することができます。

「フラヌール」とは、フランスの詩人、評論家であるシャルル・ボードレールによる造語で、「散歩する人」や「さまよい歩いて街の出来事にひたる人」といった意味です。

まさにそのような作品が集められ、夢と現実、そして幻の合間を行き来できる企画展。幻想的な雰囲気を持つ雨のなか鑑賞するのにぴったりです。

「幻想のフラヌール ー版画家たちの夢・現・幻」
会場:町田市立国際版画美術館(JR横浜線「町田」駅 ターミナル口 徒歩12分)
会期:2024年6月1日(土)~2024年9月1日(日)

「Woman展」(関口美術館 東館)

Instagram

www.instagram.com

最後に、ひとはなぜ女性を描くのか? という問いから出発する企画展をご紹介します。

女性を描いた作品は数多くあります。そしてその作品は、社会的なものにとどまらず、見る人が何を思うのかという個人的な感情にも問いを投げかけます。

作品のなかに表現されている女性たちの姿。関口美術館による意欲的な企画展をぜひご覧ください。

この企画展は6月29日(土)までとなっていますので、会期中にお早めにお出かけくださいね。

Woman展
会場:関口美術館 東館(東京メトロ東西線 「葛西」駅 徒歩10分)
会期:2024年5月9日(木)~2024年6月29日(土)

雨の日ならではの美術館の雰囲気を満喫してみては

今回は、画家によるいのちの賛歌、そしてかわいい動物や幻想的な版画作品など、幅広いテーマでご紹介させていただきました。

雨が多くなる季節、足下に気をつけて、楽しいお出かけをしてきてくださいね。

ほかの月の企画展が知りたい方はこちら

This article is a sponsored article by
''.