こんにちは、恐竜おねえさんこと生田晴香です。羽田イノベーションシティで行われていた、恐竜まつり2024 in羽田 移動博物館「化石のミカタ展」へ行ってきました。長崎以外ではなかなか見ることができないレア資料も発見! とても素晴らしかったのでレポートしていきます。

連載コラム「生田晴香、恐竜と生きる」。福井恐竜博物館 公認恐竜博士、古生物学会友の会・恐竜倶楽部メンバーでもある自他共に認める恐竜ラバーのタレント生田晴香が、恐竜の素晴らしさを隅から隅まで語り尽くします。壮大な歴史とドラマ、未解明の不思議が交差する魅惑の恐竜ワールドへ、ようこそ! - singles編集部

羽田で恐竜まつり

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恐竜まつり2024 in羽田 移動博物館「化石のミカタ展」というイベントが2024年11月2日(土)~11月3日(日)、よい仕事おこしプラザ羽田イノベーションシティ3Fでおこなわれたので行ってきました。

恐竜や化石をテーマにした科学イベントで、ワークショップや体験イベントなど盛りだくさん! 長崎県で見つかった恐竜の化石を中心に、古生物学について学べる展示が開催されるとのことで興味津々です。

会場には、さまざまな古生物の実物化石やレプリカを展示し、それらを観察する方法「化石のミカタ」を解説。

「ティラノサウルスが羽田イノベーションシティにやってくる!」と大きく宣伝しているのに行かないわけにはいきませんよね。

11月2日(土)13時半からは、木村由莉(ほにゅうるい化石の先生)・中谷大輔(ベネックス恐竜博物館学芸員)によるトークセッション『恐竜にかかわるお仕事』もありました。

急に行けることになったのでトークセッションは残念ながら行けなかったのですが、11月3日(日)の中谷大輔さんのトークショーは聞けました。さてさて、レポートしていきます!

「化石のミカタ展」いざ、中へ!

画像1: 「化石のミカタ展」いざ、中へ!

はじめに、化石に秘められた見方(ミカタ)の説明。多角的な視点で一つ一つの化石を観察してみると鮮やかな太古の世界が見えてくるので、一つの化石を「進化」や「時代」、「環境」などの視点で見ていきます。

古生物学の説明もあり、基本的なことが学べるのはいいですね。英語での記載もあり、会場近くの羽田空港から遊びに来た海外の人がふらっと立ち寄ったとしても学べます。

画像2: 「化石のミカタ展」いざ、中へ!

メインのティラノサウルス頭骨(レプリカ)です! 大きくてかっこいいですね。すぐ近くで見られるのは嬉しいポイント。

いきなりメイン……会場広いわけではないし、このあと珍しい恐竜あるのかな? とドキドキ。
(後半とんでもないレアモノが見れることを、生田晴香はまだ知らないのであった)

画像3: 「化石のミカタ展」いざ、中へ!

ハドロサウルス類の足跡は、いかにも恐竜の足跡って感じでいい形してますよね。

画像4: 「化石のミカタ展」いざ、中へ!

考古学と古生物学の違いや、化石とは? の基本情報。レプリカとは? からの、トリックス(ティラノサウルス)のレプリカ製作工程。

画像5: 「化石のミカタ展」いざ、中へ!

3Dスキャナーによるデジタル化→3Dプリンタによる出力→着色とフレームの作成→確認→輸送→組み立て→完成。

組み立てはパーツが逆になったり間違えたりしたら大変です。「頭を尾の先につけてしまっているよ!」なんてことになった日には、昔実際にあったみたいにいやがらせ、ときには銃撃戦など化石戦争が起こるかもしれません。

画像6: 「化石のミカタ展」いざ、中へ!

実物大のティラノサウルスの足のパズルがあるので、練習してみるといいですね。これがなかなか見ることがないパズルでレアすぎます。

画像7: 「化石のミカタ展」いざ、中へ!

いろんな古生物、ほにゅるういの歯。

画像8: 「化石のミカタ展」いざ、中へ!

マンモスなんかも!

画像9: 「化石のミカタ展」いざ、中へ!

ヴェロキラプトルの足、オヴィラプトル類の卵(レプリカ)。

画像10: 「化石のミカタ展」いざ、中へ!

始祖鳥(レプリカ)、ハト類。

画像11: 「化石のミカタ展」いざ、中へ!

ハドロサウルス類の指、アロサウルスの爪(レプリカ)。

画像12: 「化石のミカタ展」いざ、中へ!

アエロサウルス(レプリカ)はなかなか見る機会ないのでレアです。ちなみに画像左のかわいい恐竜イラストは、中谷大輔さんが描かれたそうです。

画像13: 「化石のミカタ展」いざ、中へ!

ほかにも、プレシオサウルスの一部やオウムガイの進化過程も見つつ、ついに東日本に住んでる人には激レアなアレが登場です!

日本の古生物学の父

画像1: 日本の古生物学の父

「恐竜」の名付け親、横山又次郎特集です!

恐竜は初めに1842年にリチャード・オーウェンによって「dinosauria」と名付けられたのですが、1985年に長崎出身の古生物学者で東京帝国大学教授だった横山又次郎が化学教科書で「恐龍(竜)」と和訳したことにより広まっていきました。

画像2: 日本の古生物学の父

少年(明治45年1月号)なんて昔のよくぞ残っててくれました!

画像3: 日本の古生物学の父

それに、横山又次郎の肖像写真も子供時代から大人時代の写真まで、こんなにも大量に見られるなんてヤバすぎます! 日本最初期の写真師によって撮影された、幕末から明治期のものと判明したそうです。

レアですよね。少し前に「古写真群から読み解く横山又次郎の前半生」論文も発表されていたので興味ある人はぜひ。

イベントは終わってしまいましたが、10月19日(土)からベネックス恐竜博物館にて展示されているそうなので、生で見たい方は行ってみるといいでしょう。

画像4: 日本の古生物学の父

昔の恐竜図鑑と現代の恐竜図鑑比べるコーナーも興味深かったです。昔でしか味わえないよさ、いつまでも残しておきたいものです。

画像5: 日本の古生物学の父

展示内容に関するアンケートでイベントオリジナルの塗り絵、ノベルティの恐竜の形にくり抜かれたストラップ、長崎市恐竜博物館のパンフレットもいただきました。

かなりの記念になりましたし、入場料無料でこんなにも楽しめちゃうのはお得で最高ですね。

長崎で発掘されている恐竜も見たくなったし、これを機に長崎市恐竜博物館(ベネックス恐竜博物館)に行きたくなった人も多いのではないでしょうか。

画像6: 日本の古生物学の父

ではまた次回。

画像: 【恐竜まつり2024 体験レポート】激レア! 恐竜の名付け親、横山又次郎の資料にも注目

生田晴香 | Haruka Ikuta

恐竜タレント。TV、CMのほかモデルとして活躍中。福井恐竜博物館の公認恐竜博士で恐竜検定所持。恐竜トークショー、クイズ、鳴き声コンテスト審査員。古生物学会友の会&恐竜倶楽部メンバー。恐竜のうた「ダイナソーDANCE」監修。実は元あやまんJAPAN。

YouTubeちゃんねる「恐竜わっしょい!」始めました。

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