FRANCK MULLER
1986年に発表した「フレー・オシレーション(自動振動)トゥールビヨン」により、その名を世界に知らしめたフランク ミュラー氏。その後、ジャンピングアワー機能付きのレギュレータータイプの文字盤を持つトゥールビヨンや、スプリットセコンド・クロノグラフ 、ミニッツリピーター、ワールドタイムなどを搭載した名作を次々に発表し「ブレゲの再来」とまで呼ばれるほどに。そんな同氏が「自分の時計を望む人たちのために、良い時計を届けたい」という思いから1992年に立ち上げた時計メーカーが、フランク ミュラーのはじまりである。
フランク ミュラー × なめ猫──異色の邂逅が生んだ、15本限定のロングアイランド
フランク ミュラーの代表作といえば、優雅な曲線を描く長方形型のタイムピース『ロングアイランド』だ。レクタンギュラーケースの代名詞とも言える存在であり、その柔らかなカーブを持つフォルムは、直線的でありながらどこか温かみを感じさせる。
そんなロングアイランドの中でも、ひときわ異彩を放つ一本がある。
『ロングアイランド NAMENNAYO』──その名のとおり、かつて一世を風靡した“なめ猫”とのコラボレーションモデルである。

ロングアイランド NAMENNAYO 15本限定モデル Ref.1000 SCRELNAME
「Ref.1000 SCRELNAME」。モデル名に並ぶアルファベットを紐解くと、SCは自動巻、RELはレリーフ仕様、そしてNAMEは本作の主役である“なめ猫(NAMENEKO)”を意味している。
ダイヤル中央には、なめ猫の“又吉(またきち)”が鎮座。その下には堂々と「NAMENNAYO」の文字が入る。フランク ミュラーらしい遊び心と日本カルチャーが見事に融合した、まさに夢のコラボレーションだ。

文字盤中央に鎮座する“なめ猫”の又吉。実はメスである
ビザン数字のインデックスは、鏡面仕上げのレリーフ仕様。光を受けて反射する立体感が美しく、ホワイトゴールドケースの輝きと響き合う。“なめられないように”という洒落も込められたかのような、贅沢な素材使いだ。

ビザン数字のレリーフインデックス。角度によって表情を変える光の反射が美しい

さりげなくも存在感のあるラグの飾りネジ。フランク ミュラーらしいこだわりが光る
裏蓋にはなめ猫のロゴと、なめ猫プロデューサー・津田覚氏の刻印。さらにその下には、限定15本という希少さを伝えるシリアルナンバーが刻まれている。

裏蓋全景。ロゴや刻印、シリアルナンバーが並び、限定モデルならではの特別感を伝える

「なめんなよ」のロゴと津田覚氏の刻印。その下には世界限定15本を示すシリアルナンバーが入る(ナンバー部分はモザイク処理)
2000年前後、なめ猫が第二次ブームを迎えた時期、フランク ミュラーもまた独創的な時計づくりで脚光を浴びていた。そんな時代の熱気を映すように、この異色のコラボレーションが実現したわけだ。

時代を象徴するふたつの“カリスマ”が交差した奇跡の15本。フランク ミュラーらしい遊びと美意識、そして日本のカルチャーへのリスペクトが詰まった、唯一無二のタイムピースである。
FRANCK MULLER
ロングアイランド NAMENNAYO
品番:1000SCRELNAME
素材:ホワイトゴールド
サイズ:縦43mm×横30.5mm
防水:日常生活防水
ムーブメント:自動巻き
文字盤:シルバー
販売価格:1,280,000円(税込)
※世界限定15本
【付属品】
外箱、内箱、国内正規保証書(2010年6月)
※価格は2025年11月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。
MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜
懐かしのなめ猫が文字盤に。当時を懐かしむ方にはもちろん、ポップカルチャーが再び注目されている今、こうした先駆的存在のモデルを取り入れるのも面白いでしょう。Y2Kや2000年代初頭のカルチャー再評価の流れの中で、なめ猫モデルの個性が再び楽しめる存在となっています。
世界に15本しか存在しない希少な限定モデルであることも、この時計の特別感を際立たせています。文字盤中央のなめ猫、精緻なレリーフインデックス、ホワイトゴールドのケース。細部まで妥協のない作り込みが、時計としての存在感をさらに強めています。
そして何より、「なめられたくない方」にぴったりの一本だと思います(笑)。遊び心と存在感を兼ね備えた、特別感あふれる一本です。
| 所在地 | 東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F |
|---|---|
| TEL | 03-5250-7272 |
| 営業時間 | 11:00〜19:00(日曜祝日〜18:00まで) |
| 定休日 | 水曜日 |
| 公式サイト | https://moon-phase.jp/ |





