※当連載は掲載Vol.239までdino.networkに連載されていました。Vol.240からは当メディア『singles』にてお楽しみください。
ROLEX
世界でもっともポピュラーな腕時計ブランド・ROLEX(ロレックス)。高級時計の代名詞といっても過言ではないが、その歴史は1905年の創業から100年余りと意外と短い。その間の偉業は数知れないが、高い防水性を実現した「オイスターケース」、自動巻ローター「パーペチュアル」の技術は、新興ブランドであったROLEXを不動の地位に押し上げた。
希少な組み合わせのデイトジャスト
ロレックスのロングセラーコレクション『デイトジャスト』。ロレックスの中でも王道的な存在であり、クラシックコレクションに位置するドレスウォッチとして、多くのユーザーに愛されている。
今回ご紹介するのは、そんなドレッシーなスタイルとは一線を画する珍しいタイプのデイトジャスト。ファンの間では“サンダーバード”の愛称で知られる『ロレックス デイトジャスト サンダーバード バックリー』だ。
“サンダーバード”と呼ばれるようになったモデルが登場したのは1956年のこと。
これは、アメリカ空軍のアクロバットチーム・サンダーバーズの隊長ドン・フェリス氏の退官記念モデルとして、特別発注されたことがはじまりだ。
何が他と違うのか? 最大の違いは「回転ベゼル」を搭載していること。
デイトジャストはドレッシーなスタイルのタイムピースであり、オリジナルモデルに搭載されているフルーテッドベゼルには回転機能はない。そもそも回転ベゼルは、目盛りの位置を利用して計測を行うためのものであり、デイトジャストには不要である。
しかし、「アクロバットチームの隊長に贈られた時計」という背景や、審美的な観点から搭載されたこの回転ベゼルは、本モデルの特別感に大いに貢献し、その魅力を高める要因となっている。
では、“バックリー”とはなにか?
バックリーは、宗教家でロレックスコレクターとしても有名なジョン・バックリー氏に由来する名称で、特定のダイヤルを搭載したモデルを指している。
これは「バックリーダイヤル」とも呼ばれ、プリントされたローマンインデックスと黒塗りの針が特徴だ。1970〜80年代に採用されていたもので、いまでは数も少なく希少な文字盤である。
回転ベゼルを持つデイトジャスト(サンダーバード)は2004年まで生産されていたが、現在は作られていない。このモデルに、十数年しか作られていないバックリーダイヤルが組み合わさったのが、今回のモデルというわけだ。
特別感×希少というファン垂涎の1本。デイトジャストをお考えの方は、この特別な1本をぜひ検討いただきたい。
ROLEX
デイトジャスト
サンダーバード バックリー
品番:16250
素材:ステンレススチール × ホワイトゴールド
サイズ:縦36mm×横36mm
防水:-
ムーブメント:自動巻き
文字盤:ターコイズブルー
販売価格:1,200,000円(税込)
※アンティーク(1979年前後)
【付属品】
なし
※価格は2024年10月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。
MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜
アンティーク/ヴィンテージの時計というのは、年々数は減っていくものです。そのなかでも、本モデルは、非常に珍しい組み合わせの1本で、ヴィンテージウォッチとしてのコンディションも大変良好です。
サンダーバードが欲しい。バックリーダイヤルが欲しい。人と被らないロレックスが欲しい──どんな要望にも応えてくれる良品かと思います。
少しでもあなたの琴線に触れたなら、ぜひ実物を見にお店にいらしてくださいね。
所在地 | 東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F |
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TEL | 03-5250-7272 |
営業時間 | 11:00〜19:00(日曜祝日〜18:00まで) |
定休日 | 水曜日 |
公式サイト | https://moon-phase.jp/ |