ハリー・ウィンストン　オーシャン・トゥールビヨン ジャンピングアワー 「美と遊の融合」【今週の逸本 Vol.265】

複雑機構 × ユニーク機構

数々のハイジュエリーを手掛け、宝飾ブランドとして確固たる地位を築くハリー・ウィンストン。同分野で培った技術、センスは時計製造にも活かされており、生粋の時計ファンからも高い評価を受けている。

今回は、独創的なデザインが目を引くハリー・ウィンストンのオーシャン・コレクションから、トゥールビヨンを搭載した『オーシャン・トゥールビヨン ジャンピングアワー』をご紹介しよう。

「トゥールビヨン」とは、時計装着者の動きや姿勢によって生じる重力の影響（姿勢差という）を解消するためのもので、世界3大複雑機構のひとつである。

機能性はもちろんだが、その造形美は思わず息を呑むほどだ。

さて、時計を改めて見てみると、ケース内上部に配置されたダイヤルに時針・分針がないことに気づく。外周にある5分刻みの数字は「分」だとして、どこで「時間」を？と思う方もいるだろう。

実は、ダイヤル上部にある白い小窓が時間表示であり、赤い三角マーク（分針）が60の位置にきた瞬間に数字が切り替わる仕組みになっている。つまり、“ジャンピングアワー”というわけだ。

ケース内はスケルトン仕様になっており、表裏から精巧な動きが堪能できる。手巻きモデルのため裏側にはローターがなく、ムーブメントが存分に楽しめるのも魅力だ。

裏面・リューズ側にはパワーリザーブインジケーターを配置。110時間というロングパワーリザーブなのも嬉しいところ。

世界に75本しかないという大変希少なモデル。定価は驚くほど高額だが、その価値を十分に感じさせる1本と言えるだろう。

MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜

トゥールビヨンにジャンピングアワーと、ほかのオーシャン・コレクションにはない機能が魅力の1本。ウィットに富んだデザインと機能美を兼ね備えたこの時計は、まさに圧巻の一言です。

こういった時計製造は、生粋の時計ブランドではなかなかできません。なんと定価は3,400万円！USEDとなると価格は下がりますが、その価値は変わりません。

かなりお買い得となっているので、世界75本のうちの1本を、ぜひあなたの腕に巻いてみてはいかがでしょう？

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