OMEGA
1848年、当時23歳であったルイ・ブランが、懐中時計の組み立て工房を開いたのがはじまり。その後事業を拡大し、1903年に社名を「OMEGA」に変更。オリンピックでも常に名前のあがる公式時計メーカーであり、1965年にはNASA(アメリカ航空宇宙局)が進める宇宙計画のパートナーとしても認められた。1969年に人類と共に月面に降り立った腕時計『スピードマスター』はあまりにも有名。近年では、コーアクシャルムーブメントを採用するなど、時計界のエポックメイカーとして注目されている。
Cラインに宿るジェラルド・ジェンタの感性
今回紹介するのは1968年頃に製造されたオメガの『コンステレーション』。コンステレーションはスピードマスターと並ぶオメガのフラッグシップコレクションとして長年展開されてきたシリーズだ。

コンステレーション
モデル名は英語で「星座」を意味し、時計の精度を競う天文台コンクールで数々の実績を残したオメガの歴史とも深く結び付いている。裏蓋には天文台をモチーフとしたメダリオンが刻まれ、文字盤にも星のマークが配されるなど、コレクションのルーツを感じさせる意匠が随所に見られる。

麻布を編み込んだような質感のリネンダイヤル。「Constellation」のロゴと星のマークも、コレクションを象徴する意匠のひとつ

裏蓋には天文台と星々を描いたレリーフを配置。高精度を追求してきたオメガの歴史を物語っている

滑らかな曲線で構成されたCラインケース。高い人気を誇るジェンタ作品のひとつ
本モデルは、「Cライン」と呼ばれるケースデザインを採用している。手掛けたのは、パテック・フィリップの「ノーチラス」やオーデマ・ピゲの「ロイヤル オーク」など、時計史に残る数々の名作を生み出したジェラルド・ジェンタ氏だ。
Cラインの名称は、ケースの側面のラインが向かい合う2つのCのように見えることに由来するといわれている(諸説あり)。流麗なケースラインは、1960年代ならではの洗練されたデザインだ。

シャンパンゴールドのリネンダイヤルとゴールドケースが織りなす一体感も見どころ。風防中央にはΩマークが入っている

「OM SWISS MADE OM」とは、ダイヤルが金無垢製であることを示す表記
本モデルはK18イエローゴールド製。ケースだけでなく、シャンパンゴールド系の文字盤との組み合わせによって、ひと目で高級感を感じさせる仕上がりとなっている。
さらに目を引くのが文字盤の質感だ。表面には「リネンダイヤル」と呼ばれる織り目のようなテクスチャーが施されている。リネンとは麻布を意味する言葉で、その名のとおり麻を編み込んだような独特の表情を持つ。こうしたテクスチャーダイヤルは1960年代に各社で採用されており、ロレックスなどにも見られた当時らしい意匠である。

細かな金属を編み込んだようなメッシュブレスレット。ケースとともに非常に華やかな印象だ

バックル表面にはオメガのロゴを配置。細部まで丁寧に作り込まれている

重量感のあるK18イエローゴールド仕様。手に取ると金無垢ならではの存在感が伝わってくる
さらに注目したいのが金無垢のメッシュブレスレット。細かな金属を編み込んだような造形が特徴で、ケースと一体になった姿は実にゴージャスだ。

3時位置にはデイト表示を配置。実用性にも優れる

リューズを1段引くと針が進む機構を採用。通常のリューズのように回して操作しない

リューズを2段引くことで日付を変更できる。当時としては先進的な機構だ
3時位置にはデイト表示を備える。本モデルではリューズを1段引くと針が進み、さらに2段引くことで日付を変更できる独特の機構を採用している。当時は日付変更のたびに針を何周も回さなければならない時計も少なくなく、その点において本モデルにはオメガの技術的な先進性を見ることができる。

金無垢ケースにメッシュブレス、そして繊細なリネンダイヤル。華やかな意匠の裏側には、天文台コンクールで培われたオメガの精度へのこだわりが息づいている。本モデルは、アンティークオメガの魅力を存分に味わえる一本といえるだろう。
OMEGA
コンステレーション
品番:168.009/168.017
素材:K18イエローゴールド
サイズ:縦34.5mm×横34.5mm
防水:-
ムーブメント:自動巻き
文字盤:ゴールド
販売価格:3,180,000円(税込)※アンティーク(1968年前後)
【付属品】
外箱、内箱、保証書、修理明細書(2014年9月)
※価格は2026年6月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。
MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜
手に取ってまず驚くのは、その重量感です。K18イエローゴールドのケースに加え、金無垢のメッシュブレスレットを備えているため、見た目だけでなく実際に着けた際にも特別感を味わえます。
また、このCラインケースを手掛けたのはジェラルド・ジェンタ。数々の名作時計を生み出したデザイナーとして知られていますが、このモデルも美しさと装着感を両立した完成度の高いデザインだと感じます。
ジェンタがデザインしたタイムピースのなかにはプレミアム価格で取引されるモデルも少なくありません。その点、Cライン形状の個体は、本モデルに限らず比較的手の届きやすい価格帯のものが多く、ジェンタデザインを楽しみたい方にもおすすめできる存在です。
今回の個体はオメガのアンティークとしては高価格帯に属しますが、その大きな理由のひとつが金無垢仕様であること。金の資産価値を考えると、時計としての価値だけで価格が形成されているわけではありません。使用されている金の量やジェンタデザインであることまで含めて考えると、見方が変わってくる一本だと思います。
| 所在地 | 東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F |
|---|---|
| TEL | 03-5250-7272 |
| 営業時間 | 11:00〜19:00(日曜祝日〜18:00まで) |
| 定休日 | 水曜日 |
| 公式サイト | https://moon-phase.jp/ |





