ROLEX
世界でもっともポピュラーな腕時計ブランド・ROLEX(ロレックス)。高級時計の代名詞といっても過言ではないが、その歴史は1905年の創業から100年余りと意外と短い。その間の偉業は数知れないが、高い防水性を実現した「オイスターケース」、自動巻ローター「パーペチュアル」の技術は、新興ブランドであったROLEXを不動の地位に押し上げた。
アンティークの趣と実用性を両立した一本
これまで本連載では、ロレックスのアンティークとして、主に4桁リファレンスのモデルをご紹介してきた。今回は一歩時代を進めた5桁リファレンスの『ロレックス デイトジャスト Ref.16013』をセレクト。本モデルの製造は1975年頃、風防やムーブメントといった仕様が切り替わっていく過渡期に位置づけられる一本である。

ロレックス デイトジャスト ゴースト Ref.16013
5桁というだけで新しい印象を受けるが、本モデルはプラスチック風防を備えており、サファイアクリスタルへ移行する前の仕様。こうした点から、ムーンフェイズ銀座ではアンティークの括りとして扱っている。

丸みを帯びたプラスチック風防
アンティークとしての側面を持ちつつも、本モデルは実用性も兼ね備えている。ムーブメントはCal.1570からCal.3035へと変更され、振動数が高められたハイビート仕様に。さらに日付のクイックチェンジ機構も搭載。従来は日付単独の調整ができなかったことを踏まえると、この進化は非常に大きい。アンティークの要素を残しながら、使い勝手は現行に近い一本である。

3時位置のデイト表示

インデックスの立体感がわかるディテール

6時位置下部の「T SWISS T」。これはトリチウム夜光を示している
ブレスレットも実用性を支える要素のひとつだ。従来の巻きブレスやリベットブレスとは異なる「ハードブレス」を採用し、サイズ調整時のトラブルも少なく、堅牢性も高い。日常使いにおける安心感につながっている。

巻きブレスやリベットブレスから進化したハードブレスレット
さて、当記事のタイトルにある時計名を見て、「ゴーストとは何か」と思われた方もいるだろう。その答えが、このダイヤルにある。

ブランドネーム等が見えにくい“ゴーストダイヤル”の表情

6時側の印字もとても淡く見える
いわゆる“ゴーストダイヤル”と呼ばれるもので、ブランドロゴの視認性が低く、角度によっては消えたかのように見えるのが特徴だ。本個体は、シャンパンゴールドの文字盤に同系色のゴールドレターが重なり、もともと見えにくいところに、経年変化によってさらに輪郭が薄れている。
この“見えなさ”こそが個性なのだ。なお、こうしたダイヤルはカルティエなど他ブランドでも見られ、近年市場でも注目を集めている。

ベゼル・ケース・ブレスが織りなす2トーンカラー

シングルバックル仕様のクラスプ

型番は62523Hで、18金の刻印が入る。当時は14金仕様も存在したことを考えると高級仕様だ
アンティークの要素を残しながら、実用性も備えるRef.16013。いまの視点で見ても、選ぶ理由のある一本である。
ROLEX
デイトジャスト
ゴースト
品番:16013
素材:ステンレススチール×イエローゴールド
サイズ:縦36mm×横36mm
防水:-
ムーブメント:自動巻き
文字盤:シャンパンゴールド
販売価格:998,000円(税込)※アンティーク(1975年前後)
【付属品】
なし
※価格は2026年5月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。
MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜
昨今、人気を集めているのがこのゴーストダイヤルです。アンティークといえど、やはりトレンドは存在しており、「いまはこれがかっこいい」という価値観がしっかりとあります。アンティークだからといって雰囲気だけで選ぶのではなく、いまのトレンドを踏まえて選ぶという視点も大切ですね。
以前であれば、単に“見えにくいダイヤル”と捉えられていたかもしれませんが、いまではその個性自体が魅力として評価されています。アンティークならではの経年変化を楽しめる点も、このダイヤルの面白さです。
また、トレンド感を取り入れつつも、アンダー100万円で狙える点は大きな魅力だと思います。ただし、ゴーストダイヤルの人気がさらに高まれば、相場が上がっていく可能性も十分にあります。アンティークウォッチは新たに生み出されるものではないため、新しい個体に出会える機会も多くはありません。気になる方は、ぜひこの機会に検討してみてください。
| 所在地 | 東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F |
|---|---|
| TEL | 03-5250-7272 |
| 営業時間 | 11:00〜19:00(日曜祝日〜18:00まで) |
| 定休日 | 水曜日 |
| 公式サイト | https://moon-phase.jp/ |





