《自己紹介》
『singles』をご覧の皆さんこんにちは!モデルをしながらライターとして記事を書いている「紺野ミク」です。こちらでは映画大好きな私がオススメする作品を紹介しています。好きなジャンルは考察系、クソ映画、鬱映画など見終わった後にモヤっとする映画が大好きです(笑)独断と偏見で楽しくツッコミながら紹介していくのでよろしくお願いします☆
予想のつかない心理サスペンス『ジョナサン ふたつの顔の男』
(C)2018 Jonathan Productions, Inc. All Rights Reserved
ひとつの身体を共有する“ふたりの人格”の生活を描いたサスペンススリラー『ジョナサン ふたつの顔の男』(2018)。
二重人格という古典的なテーマを、SF的なギミックと極上の心理要素を盛り込んだ、ビル・オリヴァー監督の長編映画デビュー作です。
『ベイビー・ドライバー』(2017)のアンセル・エルゴートが、正反対のふたつの人格を一人二役で演じたことでも話題となり、2018年4月のトライベッカ映画祭のプレミア上映で大絶賛されました!
観る者を翻弄する予想もつかないストーリーに、あなたの脳はコントロールされるはずです。
入れ替わる“ふたつの人格”
毎日のルーティーンを繰り返して生活する、几帳面で内向的な青年ジョナサン。しかし、彼のなかには、自由奔放で衝動的な性格のジョンというもうひとつの人格が存在しています。
(C)2018 Jonathan Productions, Inc. All Rights Reserved
二人は脳にタイマーが埋め込んであり、午前7時と午後7時の12時間ごとに切り替わるようになっているのです。
お互いの知らない時間に起こった出来事はビデオテープにメッセージを残すことで共有し、「恋人をつくらない」「嘘をつかない」など、さまざまなルールを厳守することでひとつの人生を完璧にシェアして生きてきました。
(C)2018 Jonathan Productions, Inc. All Rights Reserved
しかし、ジョンが「エレナ」という女性と密かに交際を始めたことで、二人の均衡は崩れ始めていきます。
隠し事、嫉妬、そして主導権争い。ひとつの肉体を巡る「自分自身」との戦いは、やがて予想もしない結末へと加速していくのです……。
感情がルールを壊す瞬間
二人の均衡が崩れるきっかけは、とても単純な“誰かを好きになる”という、ごく自然な感情でした。
(C)2018 Jonathan Productions, Inc. All Rights Reserved
しかし、二人にとってそれは致命的なことです。
なぜなら一人が恋人と過ごせば、もう一人の人格はその間の記憶がありません。
もしジョナサンが恋人とディナーを楽しんだとしても、午後7時になればジョンに切り替わり、目の前の女性が誰なのか、何を話していたのかも分からない状態になります。
そのため、
一人の女性を「二人でリレーするように」愛することは、けっしてやってはいけない行為なのです。
ひとつの肉体をシェアしているからこそ、感情までシェアできない苦しみが二人の間に嫉妬や疎外感を生んでいきます。
ちなみにみなさんなら、朝7時から12時間のジョナサンと、夜7時からのジョン。どちらの生活がいいですか?
いくら夜に過ごす時間が好きといえど、昼に外に出れないのも陽の光を浴びれないのもなかなかしんどいですよね! でもここからが本番って時間の夜7時にいきなり切り替わるのも悲しい……。
真面目に考えるとめちゃくちゃ悩みます(笑)!
どちらが本物なのか?
物語はジョナサンが主体として進んでいるように見えますが、ジョンも、もとはジョナサンの一部なわけです。
ジョンという名前はあくまで人格につけられた名前に過ぎません。いや、本当はジョンがジョナサンだったのかもしれません……。
(C)2018 Jonathan Productions, Inc. All Rights Reserved
どちらが「本来の自分」で、どちらが「あとから生まれた存在」なのか?
観ている側は、どこかで本当のジョナサンを探そうとしますが、この映画はその答えをはっきりとは提示してくれません。
むしろ浮かび上がってくるのは、どちらも同じだけ不完全で、同じだけ切実に存在しているという事実です。
(C)2018 Jonathan Productions, Inc. All Rights Reserved
ひとつに統合されることが正しいのか、それともこのままでいることが自然なのか……。
互いに相手を理解できず、ときには邪魔な存在だとすら感じているのに、ひとつになってしまう恐怖や悲しさもあるという矛盾した苦しみを抱えているのです。
そして迎える衝撃の結末を、どう捉えるべきなのか?
誰のなかにも存在する別人格
わたしたちは普段、“ひとつの人格”を前提に生きています。
でも、本作はその前提を静かに崩してくる作品です。
(C)2018 Jonathan Productions, Inc. All Rights Reserved
感情によって揺れる自分。
他人によって変わる自分。
昨日と今日で矛盾している自分。
それらを全部含めてなお、同じ自分だと言い切れるのか。
ジョナサンとジョンは極端な設定というだけで、じつは誰のなかにもある“不一致”を可視化した存在なのかもしれません……。
『ジョナサン ふたつの顔の男』、週末のお供にいかがですか?
【ジョナサン ふたつの顔の男 予告動画】
映画『ジョナサン-ふたつの顔の男-』予告編
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