《自己紹介》
『singles』をご覧の皆さんこんにちは!モデルをしながらライターとして記事を書いている「紺野ミク」です。こちらでは映画大好きな私がオススメする作品を紹介しています。好きなジャンルは考察系、クソ映画、鬱映画など見終わった後にモヤっとする映画が大好きです(笑)独断と偏見で楽しくツッコミながら紹介していくのでよろしくお願いします☆
支配するのは人間か? それとも人工知能か? SFスリラー『エクス・マキナ』
(C)Universal Pictures
『28日後...』(2002)、『わたしを離さないで』(2010)の脚本家として知られるアレックス・ガーランドが映画初監督を務めたSFスリラー『エクス・マキナ』(2015)。
VFX(視覚効果)を駆使したスタイリッシュなビジュアルと、登場人物も場所も限定されたミニマムなストーリーテリングで、美しい女性の姿をもった人工知能とプログラマーの心理戦を描いています。本作は第88回アカデミー賞で脚本賞と視覚効果賞にノミネートされ、視覚効果賞も受賞。
10年前の作品とは思えないAIのリアルさと造形美、そして2025年の今がどうなっているかを予知していたかのような、
「究極に進化したAIは感情を持つのか?」
というテーマを私たちに問いかけてくる、まさに今だからこそ観てほしい作品となっています。
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』(2015)のドーナル・グリーソンが主人公 ケイレブを演じ、『リリーのすべて』(2015)のアリシア・ビカンダーが美しい女性型ロボット エヴァに扮しています。
大手企業がもくろむ秘密の実験……
(C)Universal Pictures
世界最大手の検索エンジンで知られる「ブルーブック社」。そこでプログラマーとして働くケイレブは、滅多に人前に姿を現さない社長のネイサンが所有する山間の別荘に滞在するチャンスを得ます。
しかし人里離れた別荘を訪ねてみると、そこは誰にも会わないよう隔離されたとある施設。ネイサンはここで1人、人工知能の開発研究をおこなっていたのです。
(C)Universal Pictures
(C)Universal Pictures
そしてケイレブは“AIとのある実験に参加してほしい”とネイサンに頼まれます。それは『チューリングテスト』という、
開発中のロボットが「人間的」かどうかを判定するテストです!
人工知能は人間と接することで一体どこまで成長するのか? そしてそれは人間的な感情なのか?
ケイレブは、その不可思議な実験に協力することになるのです……。
美しい女性型ロボット「エヴァ」
機密保持契約にサインをしたケイレブは、透明な壁に覆われた部屋で暮らす人工知能ロボット「エヴァ」に出会います。
(C)Universal Pictures
エヴァは顔面と手、足先のみが皮膚で覆われている状態で、残りの部分は機械の内部構造が透けて見えた姿をしています。
見た目はロボットであるものの、エヴァの言語能力はすでに既存のAIを超越していて、人間のように会話をする事が出来ます。
(C)Universal Pictures
毎日ケイレブとさまざまな会話をすることで、彼女がどう成長していくかを研究するネイサンですが、ある日施設内で停電が起こります。
すると、エヴァはケイレブにあることを告げるのです……。
(C)Universal Pictures
そしてケイレブはこの実験に疑問を持ちはじめます……。
ネイサンの本当の目的は? そしてエヴァはどうなっていくのでしょうか?
人工知能が人間を超える日はくるのか?
(C)Universal Pictures
2025年の今、私たちの日常にはAIが当たり前に使われる時代になってきています。検索機能、家電、作曲、そして動画や写真、イラストまでもAIが簡単に作り出してくれるようになりました。
もちろん、さまざまな面で私たちを助けてくれることもあるでしょう。
「便利になった」と言ってしまえばそれまでですが、今作でもテーマとなっている『人工知能(AI)は人を超えるのか』を考えると、AIの進化はとても恐ろしいことのように思えます。
人間より遥かに優れたAIが、人間と同じように感情で動き出したら? 意思を持ったら?
いつか人工知能を作り出した人間が支配され、こんなふうに逆にAIが人間を作り出すのかもしれません。
さすがにそれはあり得ない! と思っていても、現にいま、何十年前だったら考えられない進化を遂げていますよね?
『エクス・マキナ』は本来、ラテン語で「機械仕掛けの」という意味です。_
機械仕掛けのはずのエヴァが、物語の中でどう変化していくのか。10年前の作品だからこそ、今観るとよりリアルに感じるAIの描写が非常に興味深いですよ。
『エクス・マキナ』、週末のお供にいかがですか?
【エクス・マキナ 予告動画】
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