連載コラム「生田晴香、恐竜と生きる」。福井恐竜博物館 公認恐竜博士、古生物学会友の会・恐竜倶楽部メンバーでもある自他共に認める恐竜ラバーのタレント生田晴香が、恐竜の素晴らしさを隅から隅まで語り尽くします。壮大な歴史とドラマ、未解明の不思議が交差する魅惑の恐竜ワールドへ、ようこそ! - singles編集部
VRで恐竜世界を体験できる「ミートザダイナソー」
場所は横浜ワールドポーターズ。前々回より前後編でご紹介していた「巨大恐竜展 2024」が行われているパシフィコ横浜から歩いて約12分の場所にある、横浜みなとみらい21新港地区に位置するショッピングモールです。
こちらでは「ダイナソーアドベンチャーツアー in 横浜ワールドポーターズ」という、2024年8月2日(金)~9月5日(木)の期間で発掘体験やスタンプラリーが行えるということで、施設全体が恐竜で盛り上がっています。
そんななか、この期間はもちろん、それ以外の時期でも楽しめるのがチェコの企業が開発した「DIVR IMMERSIVE ARENA(ダイバーイマーシブアリーナ)」の「Meet the Dinosaurs(ミートザダイナソー)」。
VR業界のアカデミー賞と謳われる、VRアワードのファイナリストに3年連続で選出された世界の人気スタジオが手掛ける、最先端の冒険型アトラクションです。
日本へ初上陸し、2024年4月26日(金)に横浜で新しくオープンしました。
360度に広がる美しい映像、風や振動などの特殊効果がシームレスに融合した臨場感あふれる世界を歩き回り、かつてないワクワクドキドキを体感できる! ということでさっそく体験してきました。
このパネルを見る限りゾンビもいるようで……?
もしかしたら襲いかかってくるゾンビから恐竜を守るアトラクションなのでは? とあまりないシチュエーションに胸が高まりつつ受付へ。
まずは個人情報登録から。ゲーム内でも表示される名前の入力と、ゲーム内で撮影した画像をメールで送ってくれるサービスがあるのでメールアドレスを入力します。
4人まで同時プレイが可能とのことで、今回は妹を連れて行きました。
振動ベストを装備し説明を聞きます。VRヘッドギアとゲーム内では「カメラ」になるコントローラーを握りしめスタートです。
伝説の恐竜に会えるか?!
「ミートザダイナソー」では、8000万年前の恐竜時代へ行くことに。なんと「伝説の恐竜」がいるようです。カメラで恐竜の生痕化石や骨、魚などを撮影し、この世界のデータをできるだけたくさん集めて、研究所に転送していくという内容です。
カメラはフィルム形式。10枚までしか撮影できませんが、フィルムが表示されたときに手を伸ばして取ることで撮れる枚数が増やせます。大事なシーンで撮れないなんてことがないように、残りの枚数はマメにチェックすることが大切です。
ということで研究所のリフトから練習がてらスタート。同時プレイしている仲間も表示されるので、リアルでぶつからないように動きを見ることができます。
いざ、ポータルゲートを通りタイムリープ!
夢だった恐竜時代へ
アンキロサウルスに、竜脚類に、パラサウロロフスかのような恐竜が!
本当に8000万年前にやってきたよう! 世界がリアルどころの話ではなく360度どこを見ても完全に恐竜世界にいます。恐竜の時代に行くのは夢だったので、感動で泣きそうです……!!
いまはどうやらナニカの巣にいるようです。卵があっちこっちに置いてあるーって思っていたら、小型肉食恐竜たちが卵を狙ってきました。卵のピンチです。
屈みながら追い払って、卵を守ってあげます。というのも、最初の説明で追い払ってあげてと言われていたので従っていたわけですが、恐竜たちのごはんの邪魔をするのはかわいそうな気もして……。と、そんなことを考えてぼんやりしているうちに、まぁまぁやられてしまいました。
なんとか守れた卵からピキッとひびが……孵化しました! どうやら中身は翼竜だったようです。誕生に立ち会えて感動です。もしかして自分を親だと思ってくれるのでは……あっ本当の親が睨みきかせてましたね、退散です。
そしてついに、大型の肉食恐竜が!!
狙われています。完全に食べられるパターンのやつなので、息を止めて水中に潜ります。
上から勘づかれている様子で、この状態はまるで映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(2022)で、クレアがテリジノサウルスに狙われてゆっくり水中に潜るシーンを再現しているかのよう。
息がもつかどうか……もしもたなかったら、息継ぎのタイミングで食べられてしまう! やばい、ゲームオーバーか……?!
って、じつはこの世界では防水スーツを着ており、息はできていたようです。
リアルでも息を止めてしまうなんて、没入しすぎて現実の世界に帰りたくなくなります。一生恐竜を見ていたいところですが、終わりが近付いてきてしまいました。あっという間です。(泣)
研究所に戻り、撮影したデータからベストショットが何枚か並べられています。キーポイントとなる痕跡を集めた数により、復元される恐竜が変わってくるそうです。
見た感じヴェロキラプトル達がごはん食べてるところの図が出てますが、ネームプレートには「ダイバーサウルス」と書かれているので、まだ見ぬ恐竜を復元できたのではないかと思います。
カメラの自撮りモードでツーショットなんかも! 想像を超える楽しさでした。
ちなみに、妹はVRで酔いやすいうえに特別恐竜に興味あるわけではないため、最初はビビっていましたが、酔うこともなく「小型恐竜かわいい! すぐにもう一回またやりたい」と興奮しておりました。
一回撮影すると連写はできず少し待たなければ次の撮影ができないので、ミスがないように撮らなければと自然と集中力がつきます。オススメすぎるので、気になる人はぜひ遊んでみてください。
こちらのダイバーイマーシブアリーナでは、今回のミートザダイナソーだけではなく、ゾンビの世界を体験できるシューティングアトラクション「ラストスタンド」も楽しめますので、そちらもぜひ。
では。
生田晴香 | Haruka Ikuta
恐竜タレント。TV、CMのほかモデルとして活躍中。福井恐竜博物館の公認恐竜博士で恐竜検定所持。恐竜トークショー、クイズ、鳴き声コンテスト審査員。古生物学会友の会&恐竜倶楽部メンバー。恐竜のうた「ダイナソーDANCE」監修。実は元あやまんJAPAN。
YouTubeちゃんねる「恐竜わっしょい!」始めました。