いつの時代でも、どんな世界でも自分らしく生きる人たちがいる。そんな人たちのストーリーから学ぶこと、そして気づくことを紹介する連載コラム【singlesな人たち】。今回は、現在放送中のフジテレビドラマ『海のはじまり』に出演している子役の泉谷星奈をご紹介しよう。

『silent』のスタッフが再結集した注目のドラマ

フジテレビ系列「月9」枠で現在放送中のドラマ『海のはじまり』が面白い。昨年の秋、同系列のテレビドラマで話題となった『silent』のスタッフが再結集ということで、放送前から注目を集めていた。

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主演は同じく目黒蓮で、今回はラブストーリーというよりは親子、そして家族をテーマとしているので『silent』とはまた違った物語ということにさらに期待が高まっていた。

ドラマはすでに中盤へと進んでいるが、今回何よりも注目してしまうのが、海役を演じる泉谷星奈ちゃんだ。

隠された真実から始まる家族の物語

目黒蓮が演じる「夏」と大学時代に交際していた「水季」は、彼女の妊娠をきっかけに別れてしまう。しかし水季はその後、夏に知らせることなく出産し、彼女が亡くなったあとに夏はその事実を知ることとなる。

母親である水季の葬儀で初めて見る6歳となった娘の「海」。夏と海を中心に家族や恋人そして友人たち、それぞれの思いと二人を取り巻く人々との繋がりを描いていく作品だ。

画像: 水季は娘の海と二人、海辺の街に暮らしていた

水季は娘の海と二人、海辺の街に暮らしていた

子役とは思えない!?泉谷星奈の魅力

ドラマ開始から海を演じる子役の泉谷星奈ちゃんの大女優っぷりには驚かされていた。とくに注目したのが、祖父母の家を訪ねた夏が、学校から帰ってきた海を出迎えるシーンだ。

父である夏が家にいることに驚きながらも駆け寄って抱きつき「ただいま!」という。その可愛さの破壊力たるや、そんなことされたら撃沈、両手を挙げての降参!となってしまうほど海の可愛さが炸裂だ。

画像: 亡くなった母の姿が娘に重なる

亡くなった母の姿が娘に重なる

海と水季、繋がる二人の姿

ただ、その可愛さは単純に子供だから、というわけではない。むしろそのシーンの海は子供というよりは、一人の女性に見える。なぜならその無邪気に抱きつく海は死んでしまった母親の水季の姿と重なるからだ。

明るく奔放な性格だった水季が、もし生きていたらこんなことをするんじゃないか?そんな想像をしてしまう。たとえ水季の映像を重ねなくても、観る側にそう感じさせてしまう泉谷星奈の演技力の凄さなのか、見事な演出のせいなのか、一瞬にして生きていた頃の母と今を生きる娘とを繋いでしまう。

“海”が教えてくれる女性の可愛らしさ

そして、この海の素直な感情表現や仕草を見ていると、改めて女性の可愛らしさってこういうものだわ……と実感する。もう立派すぎるくらいの大人の女性である筆者が今更ながら?気づかされることもあったりする。

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子役だからとか、年齢の括りは一度忘れ去って、このドラマを女性目線で楽しむのも良いかもしれない。「あざとい」なんていう女性が作り出した方程式から導かれた答えではないものが、そこに見えたりもする。

演技もさることながら毎回登場する海の三つ編み姿が可愛らしくて、こちらも一旦年齢の括りは忘れ去り、大学生以来の編み込みスタイルに挑戦して、今日は外に出掛けてみようかと思う。

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