《utoの自己紹介》
不思議で不気味な世界観の作品が好き。とくに幽霊をこよなく愛しすぎていて、もはや一緒に住みたい。王道なオチもどんでん返しも大好き。
主に利用している配信サービス:アマプラ、ディズニープラス
好きなジャンル:ホラー、サスペンス、ノンフィクションなど
※この記事には幽霊(貞子)の画像が出てきます。
幽霊はロマンなんです!
夏日が出てきたかと思えば梅雨が到来し、まだまだ雨のしとしと降る季節ですね。
幽霊と言えば日本では夏のものというイメージがあるかもしれませんが、イギリスでは冬の風物詩だとか。地域差はあれど、個人的には幽霊というものはいつ見ても良いものなのです。幽霊はいいぞっ!
「幽霊=怖い」とのイメージも強いかもしれませんが、じつは幽霊が持つイメージというのは“怖い”だけではなく、西洋美術や文学においては、主人公や登場人物の未来を予言する存在として現れてくることも少なくありません。
また、見守る存在として描かれることもあり、そのような側面はある意味で精霊に近い存在と言えるかもしれません。

もはやファイターと化しつつある貞子さんも、日本を代表する立派な幽霊さんのひとり。ハリウッドデビューしたりホラゲに出演したりバンド組んだり、活躍めざましいです。もはやアイドル
日本ではとくに「幽霊画」というジャンルや「怪談」などで親しまれてきましたし、日本人はやっぱり幽霊が好きな民族性といえるのかもと思っています。
映画や文学でも題材となることが多いので、筆者のように身近な存在と思っている方もおられるかも?
……幽霊さん……いつでも出てきてくれて良いんですよ……。(にっこり)
そんなさまざまな側面を見せてくれる幽霊たち。別の言い方では死者と言えるかもしれませんが、そんな彼らがこの世とあの世の隔たりを超えて奮闘する姿は、まさに感動!
もちろん「恨めしや~」な姿もすごく頑張ってる感じがして好きなのですが、愛によってこの世とあの世の境界線を越える瞬間は、格別なものがあります。
そこで今回は、「愛が繋ぐこの世とあの世!」をテーマに、3本厳選してご紹介します。
愛が繋ぐこの世とあの世!映画シリーズ概要
・『シックス・センス』(1999)
上映時間:1時間47分
・『リメンバー・ミー』(2017)
上映時間:1時間45分
・『ゴースト ニューヨークの幻』(1990)
上映時間:2時間6分
本数:3本
合計時間:5時間38分
【配信サービスの例】
・アマプラ:『シックス・センス』は見放題で視聴可能、『リメンバー・ミー』『ゴースト ニューヨークの幻』はレンタルか購入で視聴可能
・ディズニープラス:『リメンバー・ミー』のみ見放題で視聴可能
『シックス・センス』あらすじ
小児の精神医学を専門とする小児精神科医のマルコムは、ある日、かつての患者であった青年ビンセントに銃で撃たれてしまいます。そのビンセントが自ら命を絶ってしまったことで、マルコムは自分が救えなかった患者のことが深く心に残ってしまいました。
そして現在、マルコムは新たな患者として、コールという少年を担当することになります。
コールは不思議な言動を見せる少年でした。当初それを精神医学的に分析していたマルコムでしたが、やがてコールからある秘密を打ち明けられ……。
『リメンバー・ミー』あらすじ
ミゲルは、代々靴職人という家に生まれた少年です。この一族の掟は……音楽は禁止! ということ。
が、ミゲルは何を置いても音楽が大好き! 家族に隠れてこっそりとギターを弾き、憧れの伝説的歌手の歌を歌っていました。
しかし、「死者の日」も迫ったある日、家族に音楽をしていることがばれてしまい……!?
『ゴースト ニューヨークの幻』あらすじ
幸せに生活をしていたサムとモリー。しかし、プロポーズをした夜にサムが暴漢によって命を奪われてしまいます。
幽霊となったサムは、モリーのそばにいて彼女を見守っていました。そんなある日、モリーがひとりでいる家の中にあの暴漢が侵入してきます。暴漢は何もせずに逃げ去っていきましたが、彼について行ったサムは、自分の死がただの偶然ではないことを知ってしまいます。
愕然としつつも、サムはインチキ霊媒師のオダ・メイの力を借りてモリーを守ろうとしますが……。
生者と死者の生死を超えた愛が胸熱! おすすめ幽霊も見逃さないで!
今回は筆者の推し幽霊も一緒にご紹介します。
もちろん出てくる幽霊は3作品とも一人だけではないので、皆さんの推し幽霊を見つけてみてくださいね!

『ゴースト ニューヨークの幻』にもさまざまな幽霊が登場します。この作品の「推し幽霊」は後ほど!
困難を乗り越えて和解するということ。『シックス・センス』
幽霊が見える少年と、小児を専門とする精神科医の交流を描いたこの作品。
この映画は記憶を消してもう一度観たい映画としても有名ですが、数々の名シーンを始め、見所はとてもたくさんあります。
マルコムとコールの初対面のシーンや、コールがマルコムに秘密を打ち明けるシーン、二人の心が徐々に開かれていくのがわかるシーンなど……枚挙にいとまがありません。
コールは当初、クラスメイトともうまくいかず、教師にとっても扱いづらい子どもとして描かれています。母親のリンも手を焼いているシーンがあり、コールとコールを取り巻く人々の生きづらさが鮮烈なリアリティで語られます。
マルコムはそのような状態にあるコールを救おうと奮闘しますが、そんな彼にも悩みが……。
妻のアンナとうまくいっていないのです。マルコムは仕事が忙しいことを説明し、なんとか関係の修復を図りますが、とても素っ気なくあしらわれてしまいます。
しかし、いまはコールのためにでき得るすべてをしようと、資料やカルテの読み込みを欠かさないマルコム……。その心のなかには、かつての救えなかった少年、ビンセントのことが深く残っている様子でもあります。
そんなコールとマルコム。少しずつ心を開き合って、最後にはどのような結末を迎えるのでしょうか?
★この幽霊が筆者の推しです!
<自分の死の真相を訴える女の子>
この少女、苦しみを訴えて自分の死の真相へとコールを導くのですが、ただそのためだけの存在とは言えない大きな役割を持っています。最初は幽霊に怯えるだけだったコールに、死者と向き合う勇気を与える女の子なのです。
この女の子と真剣に向き合うことで、一歩も二歩も前に足を踏み出すコール。大きな成長を感じて筆者は震えました……。
★ここが愛のシーン!
車のなかで語り合うコールとリン。ラストシーン間近、これまでずっとギクシャクした関係だった親子に、明るい光が差しこみます。
このシーンは何も言わずにただ二人の会話を聞いてほしいと思います……。筆者はめちゃくちゃ泣きました……。え? どの辺に幽霊要素がですって? 観ればわかります。
『シックス・センス』予告編はこちら
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youtu.beいつまでもあなたを覚えています。『リメンバー・ミー』
幽霊というより、作中では直球で「死者」という言葉が使われていますが、あの世とこの世の物語ということでピックアップしました。
この映画で描かれている「死者の日」というのは、メキシコで実際におこなわれる祝祭で、日本的に言うとお盆のようなもの。メキシコではもっとも重要な祝祭のひとつです。
街中にマリーゴールドの花が飾られ、墓地や各家庭の祭壇も立派に飾り付けられます。あくまで明るく祝うのが「死者の日」の特徴で、バンド演奏をする地域もあるとか。
作中では死者の写真を飾っていますが、実際にそのような地域もあります。
さて『リメンバー・ミー』の話に戻りますが、音楽大好きなミゲルはひょんなことから死者の国に行ってしまい、死者の国にいる親族からの許しがなければ戻れない状態に陥ります。
死者の国にいるミゲルの親族は、一族の掟通り「音楽禁止!」な人々ばかり! 当然、もう二度と音楽をしないことを条件に、許しを与えるというスタンス。これはミゲルとしては耐えられないわけです。
誰か、音楽禁止と言わずに許しを与えてくれる親族はいないものか!? というわけで、浮上してきたのが……!
……というストーリーですが、ラストに向かって本当の家族のあり方というものを問うシーンが連続するので、胸熱必至です!
音楽によって困難を乗り越えようとするミゲルも、またそんなミゲルに心動かされていく登場人物たちも、家族というものを自分たちで考え直し、一生懸命にひとつになっていくのは本当に感動します……。
★この幽霊が筆者の推しです!
<忘れ去られる死者>
幽霊と言うより「死者」という言葉が使われているので幽霊カテゴリーに入るかは微妙なのですが……。
作中の設定として、死者は「忘れ去られると消えてしまう」、いわば「第二の死」を迎えるとされています。そんな世界観のなかで実際に消えてしまう死者がいるのですが、その哀愁と存在感は唯一無二。
ミゲルやほかの登場人物を差し置いて、筆者のなかでナンバーワンの座に輝いています。途中で脱落するキャラクターに限って良い味出してるってこと、ありますよね……。
★ここが愛のシーン!
「音楽禁止!」から始まる物語ですが、音楽や歌唱シーンがとても印象的な映画です。とくに死者の国にいる父親が残した、この世にいる娘への愛の歌が歌われるシーンは必見! これもめちゃくちゃ泣きました……。
『リメンバー・ミー』予告編はこちら
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youtu.beもう一度あなたに触れたい。『ゴースト ニューヨークの幻』
原題も『GHOST』と直球ですが、タイトル通り幽霊がいっぱい出てきてくれる名作映画です。幽霊好きとしてはたまらない!
この映画の主題歌は「Unchained Melody」(あえて訳すと、解き放たれたメロディくらいの意味)。今作によってリバイバルヒットしたので、聞き覚えのある方もいらっしゃるかも。
主題歌がロマンチックなので、物語も王道ラブストーリー……と思いきや、サスペンスありオカルトあり、盛りだくさんの飽きさせない2時間!
まず、サムが殺されたのが偶然ではなかったことから始まる、サムの調査にハラハラドキドキ!
幽霊なので犯人たちからは見えないのですが、それでも(イヤイヤながらの)協力者であるオダ・メイと、犯人たちの企みを阻止しようとする流れは緊張感があります。筆者が一番心拍上がったのはこのあたりの流れかも……。
また、幽霊であるサムがなんとかして自分の存在をモリーに示そうとするシーンも数多くあり、そのたびに「もどかしい……!」という気持ちになりました。
これ、オダ・メイもけっこう頑張ってくれるんですけど、サムとオダ・メイの相性が良いのか悪いのか、裏目に出ることもしばしば。だからこそ、存在が伝わったときの感動はひとしお!
最後まで見終わったときには、あらゆる意味でかなりのスッキリ感がありました。こんなにハッピーエンドに振り切った幽霊映画ある~!?
★この幽霊が筆者の推しです!
<地下鉄を縄張りにする男>
幽霊になってしまい、物体に触れることができなくなってしまったサム。モリーを守るために物体を動かしたい! と思ったサムは、霊体でありながら窓を割った男に教えを請います。この地下鉄の幽霊、最初は敵対心むき出しだったのに、良い師匠になるところはかなりかわいいです。
しかしこの幽霊、どのような死に方をしたかは本人が語るのですが、死の真相は明かされません。その悲哀たっぷりな感じ、嫌いじゃないぜ……。
★ここが愛のシーン!
この作品は「キスシーンが印象的な映画」としても有名で、今作の愛の結果を語るうえで欠かせないシーンでもあります。
死してなお果敢にモリーを守り抜いたサム。悲しみに暮れながらもサムとの愛を守り抜いたモリー。ラストシーンでの二人のやりとりは、忘れられない思い出のシーンになるかも……。
『ゴースト ニューヨークの幻』予告編はこちら
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youtu.be幽霊が出てくるとはいえ、かなり恐怖度控えめなこちらの3作品。幽霊もの入門にも、また涙活にも! ぜひ楽しんでくださいね。