演奏にアートと、日頃から芸術にどっぷりと浸かっている筆者utoが、ひとりでゆっくりと楽しめる企画展をご紹介。今回は、雨の季節でも行きやすい、駅チカの美術館で催されている企画展を5つピックアップしました。駅から近いだけではなく、注目度も高い企画展ばかりなので、ぜひ足を運んでみてくださいね。

駅徒歩5分以内の美術館! 雨の日でも行きたい企画展5つ

6月になりました。雨音が気持ちを静めてくれそうな季節になりましたね。

雨にも素敵なところはありますが、こんな時期に億劫になってしまうことのひとつがお出かけではないでしょうか。

外に出るのも憂鬱になりがちな季節ではありますが、できるだけ雨に濡れずに楽しみたいアクティビティに、美術館へのお出かけを考えてみてはいかがでしょう?

美術鑑賞は基本的に屋内で済ませることができますし、美術館にカフェやレストランが併設されていたり、近隣のグルメや観光スポットを楽しめたりすると、雨の日でも一日中楽しむことができますよ。

今回は、駅から徒歩5分以内の美術館ばかり取り上げましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ルノワール×セザンヌ ―モダンを拓いた2人の巨匠(三菱一号館美術館)

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画家による“印象”を描く「印象派」と、印象派を受け継ぎつつ独自の表現を追求した「ポスト印象派」。その巨匠、印象派のルノワールとポスト印象派のセザンヌに注目した、世界巡回展です。

フランスのオランジュリー美術館が企画・監修しているこの企画展では、それぞれの代表作を見ることができるほか、それぞれの肖像画や風景画、静物画なども展示。さらに、ふたりから影響を受けたピカソの作品も見ることができます。

印象派から始まり、キュビズム、そしてシュルレアリスムへとつながっていったモダン・アート。その原点を探ります。

この世界巡回展の日本での開催は、三菱一号館美術館が唯一の会場となっています。ぜひ注目してみてくださいね!

ちなみに、ピンクorブルーの服装で観覧料100円引き・ピンク&ブルーのコーデで200円引きとなる【カラーコーデ割引】PINK / BLUEというものが実施されています。窓口でのチケット購入のみとなりますが、こちらもチェックしてみてくださいね。

ルノワール×セザンヌ ―モダンを拓いた2人の巨匠
会場:三菱一号館美術館(JR「東京」駅 丸の内南口改札 徒歩5分)
会期:2025年5月29日(木)〜2025年9月7日(日)

フランス近代美術の風景画―コローからマティスまで(三菱一号館美術館)

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※Instagramは美術館の外観です。こちらの1階にある小展示室で展示を見ることができます。

2024年11月23日(土)の再開館から、美術館1階に新しく設置された小展示室。ここでは「小企画展」と称した小さな企画展が年に約3回おこなわれています。

今回の小企画展で見ることができるのは、フランス近代美術の風景画です。コロークールベなど印象派以前の画家たちに始まり、ポスト印象派以降の画家たちではマティスといった、名だたる画家たちの作品が並びます。

絵画10点版画1点の小規模な展示ではありますが、その内容はかなり充実しています。

小企画展のみの観覧はできないものの、上記でご紹介の「ルノワール×セザンヌ ―モダンを拓いた2人の巨匠」展の観覧料に含まれていますので、「ルノワール×セザンヌ」展を見たら、ついでに足を運んでみてはいかがでしょうか。

フランス近代美術の風景画―コローからマティスまで
会場:三菱一号館美術館(JR「東京」駅 丸の内南口改札 徒歩5分)
会期:2025年5月29日(木)〜2025年9月7日(日)

五大浮世絵師展 歌麿 写楽 北斎 広重 国芳(上野の森美術館)

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上野公園のなかにある、上野の森美術館。今回の企画展では、5人の浮世絵師を取り上げます。

美しい女性の絵で有名な喜多川歌麿、役者絵で人気となった東洲斎写楽、風景や人物などを描いた葛飾北斎、景勝地を描いた歌川広重、独特な画風の歌川国芳

それぞれのジャンルで人気を博し、現代においても影響を与えている浮世絵師たちの作品、約140点を展示しています。

有名な作品ですと、葛飾北斎の作品では、〈東海道五十三次〉〈富嶽三十六景〉といった作品も見ることができますよ。

江戸時代の浮世絵を大きく発展させてきた5人の浮世絵師たちの作品が一堂に会するこの機会を、どうぞお見逃しなく!

五大浮世絵師展 歌麿 写楽 北斎 広重 国芳
会場:上野の森美術館(JR「上野」駅 公園口 徒歩3分)
会期:2025年5月27日(火)〜2025年7月6日(日)

藤田嗣治 7つの情熱(SOMPO美術館)

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「乳白色の肌」で知られる藤田嗣治。その芸術の原点を、7つの情熱という視点から解き明かす企画展です。

「自己表現」や「風景」、「子ども」に「天国と天使」など7つのテーマで作品を展示。

また、第二部の展示では東郷青児といった、藤田嗣治と同時代の日本人画家たち9名の作品を展示し、藤田が同時代の絵画にどのような影響を与えたかを考察します。

展示されている作品は個人蔵を含め、国内外から集められた約150点にもおよぶ圧巻の内容です。油絵や版画だけではなく、資料も展示されているので、藤田嗣治に関わる作品を存分に楽しむことができますよ。

藤田嗣治 7つの情熱
会場:SOMPO美術館(JR「新宿」駅 西口 徒歩5分)
会期:2025年4月12日(土)〜2025年6月22日(日)

オディロン・ルドン ―光の夢、影の輝き(パナソニック汐留美術館)

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オディロン・ルドンが生きたのは、科学が発展し、またアカデミックな芸術に対抗するように印象派などの新たな芸術が花開いた時代です。

ルドンは、大きく変わりゆく時代を作品の表現へと取り込み、初期の木炭画から油絵へと、画材を変化させていきました。

花や神話、宗教的な題材など、怪奇さや神秘さを感じさせるイメージを主題とした色鮮やかな作品を残していったルドンは、今もなお多くの人々を惹きつけてやみません。

今回は、世界でも指折りのコレクションを持つ岐阜県美術館の収蔵作品を中心に、約110点の作品が集結。巨匠ルドンの、時代とともに変遷していった画業をひもときます。

オディロン・ルドン ―光の夢、影の輝き
会場:パナソニック汐留美術館(都営大江戸線「汐留」駅 3番出口 徒歩5分)
会期:2025年4月12日(土)〜2025年6月22日(日)

雨音とともに、アートをぜひ

今回は、駅チカの美術館から、企画展を5つ厳選してご紹介しました。

ほかにも多くの美術館が駅やバス停の近くにありますので、ぜひ探して足を運んでみてください。

また、雨の雰囲気が似合う美術館を探してみるのも楽しいかもしれません。季節や天気によって違う顔を見せる美術館。雨の季節のアート、そのそれぞれの魅力を発見してみてくださいね。

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