洗濯するとき、洗濯表示をしっかりチェックしていますか? 見てはいるものの、記号がなにを指すのかわからない方も多いのでは。衣類は適切な方法で洗わないと色落ちや縮みの原因になってしまうため、洗濯表示を正しく理解することが大切です。今回は、洗濯表示を理解して洗濯上手になる方法を解説します。

洗濯表示とは

従来の洗濯表示は、日本独自の規格(JIS L 0217)で定められていましたが、2016年に国際規格(ISO)に合わせた新しい洗濯表示(JIS L 0001)へと変更されました。さまざまな国で生産された衣類が販売されるようになり、国ごとに記号が異なると、消費者はわかりにくくなるため統一しよう、といった動きが背景にあります。

記号は22種類から41種類に増えましたが、基本記号とルールを理解すれば難しくありません。

洗濯表示を理解し、衣類を正しく取り扱って、お気に入りの服をきれいに長持ちさせましょう。

洗濯表示の種類を知ろう

洗濯表示は5つの基本記号と付加記号・数字の組み合わせになっているため、その記号とルールを理解すると、洗濯の方法がわかるようになっています。洗濯表示は意外とシンプルなので、ぜひ覚えてみてくださいね。

5つの基本記号

洗濯表示は家庭洗濯・漂白・乾燥・アイロン・クリーニングの5つが基本記号です。

【5つの基本記号】

家庭洗濯
家庭の洗濯機やコインランドリーでの洗濯可否。
漂白
酸素系または塩素漂白剤の使用可否。
乾燥
自然乾燥かタンブル式乾燥の使用可否。
アイロン
アイロンの使用可否。付加記号「・」の数で「高音・中音・低音」を表す。
クリーニング
ドライクリーニングやウェットクリーニングなど、プロに任せることをすすめる表記。

付加記号と数字

基本記号と組み合わせて使われ、強さや禁止、上限温度の目安を示すのが付加記号や数字です。付加記号と数字について表で説明します。

【付加記号:洗濯作用(機械力)の強さ】

組み合わされる基本記号:家庭洗濯・クリーニング

弱い
「弱い洗濯」や「弱いクリーニング」が可能。
非常に弱い
「非常に弱い洗濯」や「非常に弱いクリーニング」が可能。

【付加記号:乾燥やアイロンの温度】

組み合わされる基本記号:乾燥・アイロン


タンブル乾燥:排気温度上限60℃
アイロン:底面温度上限110℃(スチームなし)

タンブル乾燥:排気温度上限80℃
アイロン:底面温度上限150℃

アイロン:底面温度上限200℃
※アイロンのみ

【付加記号:禁止】

組み合わされる基本記号:すべて

禁止を表す。

【数字】

組み合わされる基本記号:家庭洗濯

洗濯液の上限温度を表す。

洗濯表記の例

洗濯表記は基本記号と付加記号・数字の組み合わせで表記されます。下記の画像にて例をあげますので参考にしてください。

便利なアプリも活用して洗濯上手に!

洗濯表示の組み合わせは理解できたものの、「細かく覚えられない!」「あまり見たことのない表記がある!」といった場合もあるでしょう。そんなときに、それぞれの表示の意味を調べられるアプリがあります。判断が難しいときはアプリを上手に活用しましょう。

今回は、アプリ「これ洗える?」「あ〜らくせんたく」の2つを紹介します。

・これ洗える?

ライオン公式の洗濯判定アプリです。

衣類に付いているのと同じ洗濯表示を選ぶと、簡単に適切な洗い方がわかります。また、服を撮影して結果と紐づけて記録する機能があり、保存しておけば2回目以降は調べる必要がありません。

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・あ~らくせんたく

AIが家庭で洗えるものを教えてくれるアプリです。洗濯タグを撮影するとAIがマークを自動認識し、洗い方をわかりやすくアドバイスしてくれます。撮影した写真は同時保存できるため、あとからでも見やすく便利です。

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正しく洗濯して服を長持ちさせよう

洗濯表示を正しく理解し衣類を適切な方法で洗うと、服をきれいに長持ちさせられます。最初は複雑に見えても、ルールさえ分かってしまえばじつは簡単な洗濯記号。お気に入りの服を色落ちさせたり縮ませたりしないように、アプリなども活用しながら適切な洗濯を心がけましょう♪