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【1/100の映画評】神の子ではなくても英雄にはなれる「ヘラクレス」
本作の面白さは、英雄ヘラクレスを単なる傭兵として描いたことだ。彼の伝説はすべて作り物であり、うまく流布することで誰もがヘラクレスを畏怖するように仕向ける作戦である。
ただし彼の強さは強さは本物であり、伝説効果も手伝って、多くの偉業を成し遂げている。
本作のヘラクレスは神の子ではないかもしれないが、金のためにだけ働いてるわけではない。義理人情や弱者を救いたいと思う、正しい性根を持っている。
彼と彼の仲間たちは、内紛によって混乱している国を救うために雇われるが、その雇い主の王が実は冷酷な暴君であることを知る。金を受け取って黙って立ち去るか、見過ごせず正義のために死を賭して戦うか。それがヘラク...
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【1/100の映画評】「万能鑑定士Q −モナ・リザの瞳」綾瀬はるかの魅力に酔い知ればそれでいい。
美人すぎる鑑定士を演じる綾瀬はるか
万能鑑定士Q、と呼ばれる主人公を演じるのは、綾瀬はるかさん。
30歳になっても失われない、爽やかさと清潔さ。それが彼女の魅力だ。しかも、いまとなっては滅多に観られない、メリハリの効いたプロポーションの良さは健在。同じ事務所の深田恭子さんが、そのスタイルの良さを惜しげもなく見せつけるような服装を好むのに対して、綾瀬さんは体つきをあまり見せてくれることがない・・。
おっと、うっかり彼女のことばかりを書いてしまったが、そんな彼女が天才鑑定士を演じるのが、この作品である。
モナ・リザを守る大役を担うことになる美人鑑定士
ストーリーは、40年ぶりに来日をすること...
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【1/100の映画評】初老の恋と笑うなかれ『鑑定士と顔のない依頼人』
本作は、美術鑑定士として成功を収め、自身が開催するオークションも高評価で、世界的な名声を得た主人公ヴァージルの恋物語だ。有能ではあるが極度な潔癖性と女性恐怖症のため、金銭的には恵まれたものの、初老の年齢になるまで女性を知らなかった男が初めて出会う心のときめきが、メインストーリーになる。
ただし、表向きは・・。
何も知らなければ奇妙な体験から生まれるラブストーリー
女性恐怖症のヴァージル(ジェフリー・ラッシュ。『パイレーツ・オブ・カリビアン』で日本でも有名になった)は、自身が開催するオークションで”不正”を行うことで格安で、本物の美人画を集め、それを眺めることで性的な欲望を満たしていた。
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【今夜、女子に囁きたい名言】シリーズ 第1回
少し久しぶりの記事になる。
本業が妙に忙しかったせいなのだが、言い訳はしない。言い訳はしないが、読者の皆さんにとって、ほどほどに役立つとっておきのセリフを幾つか紹介することで、お許しいただこうと思っている。(F香のダイエット話も、まだまだ続くので、不定期にはなると思うが)
詳しくは言えないが、私は”言葉”というものを商売のネタにしている。
自分自身で言葉を作るし、過去の名言や名セリフを使いまわせるように多くのストックをしている。私自身のセリフを皆さんに伝えたところで、私を知らなければ説得力もないので、ここではなるべくそうしたストックの中でも、有名なものをご紹介していくつもりだ。
さて、第...
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誰もがピエロを演じている。大粒の涙のその理由とは?
みなさんはピエロと聞いて何を思い出しますか?
道化師として、人々を笑わせてくれる陽気な一面でしょうか?それとも皆に笑われることで嘆く姿でしょうか。
私はピエロのミステリアスなムードに常に魅かれていました。楽しげに見えるその姿と裏腹に、なぜか寂しげな空気を湛えているミステリアスな様子に、強く魅かれるのです。
人間はみな、本音と建前を使い分けて生きています。前夜に悲しいことがあっても、翌朝のオフィスや学校では、曇った表情を見せずに健気に働いているものです。その意味で、私たち自身がピエロのようなものかもしれない、からかもしれません。
実際、ピエロの厚く白塗りされた顔は、まるで仮面のようで、人間...
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【1/100の映画評】キカイダーREBOOT
石ノ森章太郎(僕にとっては石森章太郎、というほうが親しんでいるが)原作の特撮テレビ番組、『人造人間キカイダー』のリメイク。
ロボット工学の最高権威 光明寺博士が造ったロボット「ジロー」(=キカイダー)。ジローは普段は人間の姿をしているが、戦闘モードの際には機械の姿(キカイダー)へと変身する。映画では、ナノテクノロジーを利用して 3D的に見た目を人間に見せている、とジローが説明している。
ジローは、心臓部に、人間的な優しさや思いやりのような気持ちをロボットに持たせることができる、良心回路と呼ばれる装置を備えているが、完成に至る前に光明寺博士が殺害されたため、不安定である。
キカイダーの頭部...
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【1/100の映画評】アンダー・ザ・スキン 種の捕食
フルヌードを披露しているスカーレット・ヨハンソン
本作は、スカーレット・ヨハンソンが初めてフルヌードを披露していることで話題になった。ちょっとお腹まわりのたるみが気になるが、彼女の裸なら確かにお金を払っても観たい。
ただ正直、なぜこの映画で?という疑念はある。悪い映画ではないが、ロマンティックな恋愛系がでもなく、シリアスな人間ドラマでもない、SFスリラーだ。ホラーに近い、といってもいい。
彼女が演じているのは、どうやら人間以外の、地球外生命体だ。
しかし、その正体が明らかになるまでに、美しくはあるが淡々とした映像が延々と続く。
ヨハンソン演じる黒髪で豊満な肉体を持つ美女が、車でスコットラ...
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【1/100の映画評】100%覚醒した脳は、神を超える力を振るう? - 『LUCY/ルーシー』
僕は年に100本の映画を観る。
同じ俳優を観ることも当然多いが、スカーレット・ヨハンソンはその中でもとても印象深い女優の一人だ。
今週の1枚、『LUCY/ルーシー 』も、ヨハンソン主演のSFサスペンスだ。
(ちなみに、先週観た『her/世界で一人だけの彼女 』のAIの声を演じていたのもヨハンソン だった)
スカーレット・ジョハンソン(Scarlett Johansson, 1984年11月22日 - )は、アメリカ合衆国の女優、歌手。身長160cm。左利き。日本で多く見られる「ヨハンソン」という表記は父方の苗字のルーツであるデンマーク系の読み方である。
人間が脳を10%しか使っていない...
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ナタリー・ポートマンの魅力が爆発する〜ディオール・フレグランスCMがエレガントすぎる。
女性なら誰でも心奪われる豊かな香りがある。
その香りを想像させる見事なCMが話題になっている。
ナタリー・ポートマンの美しさと可憐さを、十二分に引き出しているディオールのCMがそれだ。
年齢を経てもなお際立つポートマンの美貌。画像や動画からパルファンの香りが匂い立つようである。
ホテルのドアを開けると、”誰か”からの花束が。
「マダム、花束を」
受け取りながら「ミスよ」と訂正する。
外に待っているのは父親。
父の腕を取り、バージンロードを歩くナタリー。
なのに表情は物憂げ。あの花束の送り主のことを考える・・・。
「ごめんなさい、パパ」
やっぱり結婚はできない。
振りむいた瞬間に、モノクロ...
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【Singlesな男たち】いまもっとも笑顔が怖い男。香川照之。
屈折した心理を隠す男たち
俳優 香川照之。
美男ではない。美男ではないが、存在感は圧倒的だ。
演技もうまいが頭もいい。最近の若い世代は知らないかもしれないが、若い頃は彼は東大出身俳優としてよく知られていた。
Singlesが考える自立した男とは、逆境を乗り越えてきた勇気あるオトコであり、辛い過去への複雑で屈折した想いを、誰にも見えない胸の奥に潜めて立つ、強いオトコである。香川照之もまた、そういう男である。
彼は歌舞伎界のスーパースターであった三代目市川猿之助(現・二代目市川猿翁)を父に持ち、宝塚出身の美人女優として一斉を風靡した浜木綿子を母に持つ。一見、芸能一家のサラブレットのように思え...