こんにちは。アプリソムリエの今井安紀です。
前回に引き続き、緊急事態に対処するためのアプリが登場です。今回は急な怪我や病気が発生した時にその緊急度を症状から調べることができる『全国版救急受診アプリ「Q助」』をご紹介いたします。
消防庁が作っており、判定結果からすぐに119番にコールできたり受信手段の検索ができるようになっています。
使い方は症状に答えていくだけ。緊急度を判断します。

目の前に居合わせた人の具合が急に悪くなった!急に人が倒れた!苦しそうにしてる!
このような場面、あなたには絶対に遭遇しないと言い切れますか?
さらに具合悪そうでも意識があって出血もない、ちゃんと受け答えができるとなるとこれいきなり救急車呼んでもいいのかな……?と迷うことになる可能性もあるわけです。
そんないざという時に役に立つのが『全国版救急受診アプリ「Q助」』という消防庁のアプリ。
緊急判定度プロトコルver.2(家庭自己判断)というものを元に、症状から緊急度を判定し、その後の救急車を呼ぶべきかや医療機関の検索、受診手段の情報を提供してくれるんです。
使い方はこのように質問形式で症状を聞かれるので、当てはまるものをどんどん選択していきます。

例えば同じ「息が苦しい」でも症状によって緊急度や原因は様々のよう。
このように細かく「どのように」息が苦しいのかが記載されているので、焦ってしまいそうな場面でも適切なものを選びやすくなっています。
他にも顔色を聞かれたり、出血の有無、吐き気の有無、ふらつき、変形の有無、などを聞かれるので症状を観察しながら答えていきましょう。
大人と子供では症状の扱いが変わることも。

受け答えができて顔色が大丈夫で…などと診断が進むとこのように大人の場合と子供の場合で分けて答えていきます。大人と子供では扱う症状が多少違っており、特定部位からの出血やしびれ、吐血や血便、首が痛いなど大人しかないもの、耳垂れなどは子供しかないというように分かれています。さらに同じ症状でも大人と子供では質問が変わるものもありました。
余談ですがこの中の症状にあって驚いたのが「便秘」…足の付け根にこぶのようなものが出たり、吐いて発熱している場合は緊急性が高いとのこと。たかが便秘といっても侮れないです。
緊急度を色を交えながらわかりやすく4段階で判定。

出てくる全ての質問に答え終わると緊急度を「赤・黄・緑・全ての項目に該当しない場合」の4段階で教えてくれます。色別にしてもらえるとわかりやすいですね。
赤の「いますぐ救急車を呼びましょう」判定でなかったとしても早めに病院に行った方が良いとされる黄色や緑の診断結果が出た場合は速やかに受診できる医療機関を探して行きましょう。

実際の結果の画面がこちら。
赤の「いますぐ救急車を呼びましょう」画面では「119番に電話する」をタップするとそのまま発信することが可能です。
その下に選択した症状が一覧で出るので、通報時に伝える時に役立つと思います。
また黄色や緑の判定でも、選択した症状の下までスクロールしていくと医療機関の検索(厚生労働省の「医療情報ネット」へリンク)や、受診手段の検索(一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会の「全国タクシーガイド」
へリンク)があるので速やかな受診を助けてくれるでしょう。
いつ目の前の人が具合悪くなるかもわからない、その時にとっさの判断をするというのは難しいもの。
まずはアプリを入れて備えておけば、いざという時に少しでも誰かの体調不良を少しでも助けることができるかもしれません。
またお子さんがいる方も、予期せぬ怪我や体調悪化はつきものですから、その時のためにそなえておいてはいかがでしょうか。
全国版救急受診アプリ「Q助」
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