最近もっぱらネットで本を購入するようになっていた私が、
久しぶりに本屋さんに出向くことで
出会うことのできた一冊を紹介したいと思います。
『文庫X』として世に出たことで
話題を呼んだ衝撃作、
清水潔さん著書の
『殺人犯はそこにいる』です

盛岡のさわや書店フェザン店という本屋さんで
タイトルを隠し、
・500ページを超える本であること
・小説ではないこと
という情報以外の内容は何もわからないように
販売されたにも関わらず、
話題になり、全国に広まりベストセラーになりました。
非公開だったタイトルが
2016年12月に情報公開され、
今ではカバーにタイトルが載せられていますが
それでもまだ、
袋詰めされたまま販売されてました!
本当の表紙を隠しているカバーには、
さわや書店フェザン店の長江さんという店員さんの
直筆の熱い想いが書かれています。
申し訳ありません。
僕はこの本をどう勧めたらいいか分かりませんでした。
どうやったら「面白い」「魅力的だ」
と思ってもらえるのか思いつきませんでした。
だからこうして、タイトルを隠して売ることに決めました。
この本を読んで心が動かされない人はいない、と固く信じています。
という文章で始まって、
裏表紙の一番下までびっしり書かれています。
そこに書かれているように、
”心が動かされないはずはなく”
何度鳥肌が立ったのか分かりません。
これは、
小説ではなくノンフィクションで、
著者の清水潔さんが調べた
”北関東連続幼女誘拐殺人事件”
を通して社会に問題提起している作品です。
読み終わった後には、
何やらぞわぞわするものがありました。
ただただ一般の視聴者として
テレビやネットからの情報では
全く知ることのできなかったであろう
多くの事実に驚愕しました。
読み終わった後、
いや、読んでいる途中には
この本を買ってよかったと思い、
この「文庫X」という企画に感謝しました。
是非沢山の人に読んで欲しいと、
私からもお願いしたくなりました。