秋が近づいていますが…
そんな秋の夜長に
おすすめの小説を紹介します☆
江戸川乱歩賞作家の
鏑木蓮さんが全身全霊を注いだ、
親子の絆を問う社会はミステリー
『殺意の産声』
です。

京都府警捜査一課で準キャリアの刑事、
課長補佐として赴任して3ヶ月、
女性刑事として何かと風当たりを感じながら
今も尚薄れない男社会で奮闘している。
そんな時に子供を授かったことに
産む決意も、恋人にも相談できないまま
事件現場にへと向かった。
盆地である京都の夏の猛暑日、
女性の絞殺体が発見された。
被害者女性は39歳の染織作家・由良奈津子。
美人染織作家の奈津子が殺害されたのと
時を同じくして、
別の殺人事件で指名手配されていた
佐伯旭が逮捕されたという知らせが入る。
佐伯は20年前から婦女暴行を重ねており、
奈津子もその被害者の1人だった。
その2つの事件が結びつく時、
そこに隠された切ない真実が浮かび上がる…
連続婦女暴行犯と20年前の真実__
奈津子を殺した犯人は___
_________________
さして短い物語でもなく、
ミステリーなので
少し難しい言葉が出てくるにも関わらず、
1日で読み切ってしまいました!
メインのテーマには
”家族の絆”がありましたが、
その他にも、
男女の目線の違いや性問題、
生命の誕生などが隠れていました。
複雑な気持ちになりかねない中で
藍染の美しさや繊細さが
物語に織り込まれ愛情に変わり、
更に切なさが増しました。
読んでいく途中に気付いたのですが
単行本の中表紙は
藍染されたものになってました!

ただ単に、残忍さに憎い気持ちがだけが
育ちそうな内容なのに、
私は最後には
少し温かな気持ちにさえなりました!
読んでみて、
秋の肌寒さに更に冷えるか、
それとも少し温まるかは
人それぞれだと思いますが…笑
是非読んでみて下さい!!