こんにちは!中山こころです!
今回はなんとも目を惹かれた
タイトルの小説を紹介したいと思います☆
中村文則さんの『銃』
を紹介させて頂きます。

昨日、私は銃を拾った。
ある雨の日の夜、
死んでいる男の傍に落ちていた
黒い物体…拳銃を私は偶然手にした。
圧倒的な存在感と美しさを持つ
その銃に魅せられ、
愛情を持ち始める。
次第にその圧倒的な存在に
ある確信を持つようになる。
そして、突然の刑事の訪問に
次第に追い詰められて行く…
銃を持った私の下した決断とは…?
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以前も紹介した中村文則さんの作品
『教団X』を読んで、
中村さんの他の作品も読んでみたく
購入した数冊の内の一つで、
まずはデビュー作である、
この作品を一気読みしました!
教団Xとは、また違った雰囲気を
醸し出している作品で、
巻末のあとがきのようなところに、
__「何かに取り憑かれたように
この小説を書いていた」__
という中村さんの言葉のように、
「何かに取り憑かれている」
ような「狂気さ」を感じました。
故に、私も取り憑かれたように読みました。
また、過去に何にも
深く関わらなかったであろう
主人公の"私"が取り憑かれた存在に
ある意味で私も
取り憑かれたような気がしました。
中村さん本人も語っているように
決して後味のいい作品ではないですが、
読み終わった後、
私は解き放たれた様な感覚がありました。
同時収録されている
短編小説の『火』
もまた、様々な意味ですごいものでした。
只今、
桃井かおりさん監督・主演で
映画化され公開されいます!
場所により異なるようで、
東京ではもう公開は終了していました…
が、まだ公開されている地域もあるので
お近くの方は足を運んでみて下さい★