お笑い芸人、ピースの又吉直樹さんの作品、
「火花」を遅ばせながら読み終わりました。
今では累計発行部数239万部を突破し、
芸人として初めての芥川賞を受賞されて
一躍話題となりましたね。
結構早い段階で購入していたのですが、
中々読むことができず…
映画化が話題となったので、
その前に読みたい!
と、急いで読みにかかりました!

主人公の若手お笑い芸人徳永は、
4歳年上の芸人神谷と出会う。
神谷は、四六時中笑いのことを考え、
常に芸人でいようとする奇想の天才。
徳永は、そんな神谷を尊敬し、
出会ったその日に弟子にしてくれるよう頼む。
それから、二人は毎日の様に酒を酌み交わし、
笑いについて、芸人について熱く議論を繰り返す。
徳永は、神谷の絶対的笑いのセンスを敬い、
認められたい、彼に近づきたいと強く願う。
そんな中、TVにも少しずつだが出れる様になり、
売れ始めたと思っていたのだが、
神谷は笑ってくれなかった。
それぞれの環境が徐々に変化していく中で、
彼らの人生も変化を見せる…
転機をを迎えた徳永は何を感じるのか…
そして彼らはどうなっていくのか…
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文章全体が優しくて、
のめり込めるとすらすらと読めました。
文字の中でも、主人公の徳永と神谷の会話が
漫才してるようにテンポよく進んでいて、
まるで漫才の台本を読んでいる様でした!
自分の存在意義を見出そうとする
彼ら、お笑い芸人から、
人間の存在意義を考えさせられました。
笑わせられる部分も沢山あったのですが、
予想外にも、
感動させられるところが!
気がつけば、涙ぐんでしまいました。
実際に芸人をされている又吉さんだからこそ
抱くのであろう感情がリアルに読み取れて、
おもしろかったです‼︎
芥川賞を取られたことで、
話題性もすごく大きかったので
今まで手に取らなかった人も本を読むことが
多くなったのではないかと思います。
これを機に沢山の人が
様々な素敵な本に出会えるといいなぁと
本好きの私は思います!