「告白」「Nのために」「リバース」などなど、
数々のミステリー作品を生み出されている
湊かなえさんの『母性』を読みました。

画像: 母性

『愛能うかぎり、娘を大切に育ててきた娘が
こんなことになるなんて信じられません。』
そう語る母親の高校生の娘が自宅の中庭で
倒れているのが発見された。

これは事故か、自殺か、殺人か…

母になった後も、母に依存し
娘のままでいたいと願う母。
母に愛されるために、
と母に考え方を押し付けられて育った娘。

母が想って、行動して、見つめる先の娘と
娘が想って、行動して、見つめる先の母と…

母の手記と娘の回想から見えてくる真相とは。

ある日突然幸せを奪われてから、
うまく交わらない二人のもたらす悲劇。

母と娘を巡ったミステリー。

『母性』とは、一体どういうものなのか…

私が女だからか、
この手のタイトルはいつも気になって
手に取ってしまいます。

実は、湊かなえさんの本を読むのは
初めてだったのですが、
すごくおもしろい書き方をされるな
というのが最初の印象。

言葉を変えると「難しい」と感じたのですが、
(ミステリーとはそういうものかもしれませんが…)
何故かすらすらと読み進められました。

『母性』というテーマとミステリーが
見事に掛け合わさったすごい作品。

親子間、家族間の感情のもつれが
お互いを苦しめる…
すごいと思うと同時に
内容の重さに辛くもなりました。

もし、自分がこの娘の立場だったら…
いつか、自分が親になる時がきたら
「母」になれるのか…

不安にもなりなした。

この作品は、湊かなえさんの
入魂の一作だそうで、
書き終わったら作家を辞めてもいい。
と、そこまでおっしゃってたようです。

そのくらい気合の入った作品。
感情移入が激しくなってしまった意味が
よくわかりました(笑)


タイトルもタイトルなので、
女性には特に読んでほしいですね!

私は湊さんの他の作品も
読んでみようと思います‼︎


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