日本の予告CMがミスリード

割と最近のSF映画。実は観るかどうかちょっと迷った。
なぜかというと、テレビでの予告CMがあまりにもつまらなそうだったからだ。

CMでは銀河の守護者として、ならず者たちが集められる、そしてその中でもメインキャラクターとしてアライグマが紹介される。それがなんとも子供向けの映画のように印象つけられらたからだ。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」MovieNEX予告編

youtu.be
画像: 実はこちらが主人公 youtu.be

実はこちらが主人公

youtu.be

しかし、実際には地球生まれのお尋ね者ピーター・クイルが主人公であり、アライグマはその仲間という設定だ。
クイルは地球から宇宙海賊に拉致され、成長後はスター・ロードという二つ名で知られる無法者になる。オーブと呼ばれる謎めいた宝物を略奪してくれば大金を払うという依頼を受けたことで、銀河を揺るがす大事件に巻き込まれていくというのが、本作のストーリーである。
本作の制作は人気コミックレーベルのマーベルである。だからクイルを育てた宇宙海賊が、アベンジャーズならぬラベンジャーズと呼ばれたり、実際「アベンジャーズ」や「マイティ・ソー」シリーズにも登場するキャラクターが出てくる。

また、クイルは、実は地球人の母と宇宙人の父の間に生まれたという、出生の秘密を抱えているが、本作ではその謎は次回作への布石として紹介されているだけだ。
つまり、連作を期待されている、大作なのである。
(そのわりに日本国内での扱いは軽かった)

主人公クイルを演じている俳優クリス・プラットが日本では無名の為に、あまり紹介せずにアライグマ推しに変えたのだろうが、マーケティング的には失敗している気がする。あまりに子供じみた作品に見えるからだ。

実際にはクリス・プラットは「ジュラシック・パーク」の次回作の出演が決定しており、ブレイクが期待されている。そのあたりを鑑みて、内容に即した紹介をちゃんとすべきだったのではないだろうか。

果たして二作目の出来はどうだろうか

配給会社の考え方の是非はともかく、本作の感想を述べると、予想していたよりは面白かった、というところだ。CGも豪華だし、お金がかかっている作りだ。

主人公のファッションもなかなかにクールだし、地球から拉致された時に母親からもらったウォークマン(iPodでもiPhoneでもない!)を、いまだに大事に使っていて、さまざまな局面で1980年代のロックや映画の話を持ち出すところも、なかなか個性的で良い。地球人ならではの表現を多用し、それが他の宇宙人たちには通じずに、ちょっとクサるというシーンも面白い。

ただ、全体でみると、いかにも漫画的で、映画館に足を運べばよかった、と思わせるほどでない。次回作はすでに公開が決定されているとのことだが、僕はやはりDVDでの鑑賞で済ませてしまうだろうな・・・。

そうだ、エンドロールで実に懐かしい映画の主人公が登場する。
興行的には大失敗した映画なのだが、僕はちょっと好きだったので、最後の最後で「お♡」と嬉しいサプライズを味わえた。

This article is a sponsored article by
''.