画像1: 【Singlesな男たち】芸者東京エンターテインメント株式会社 代表取締役 CEO/ファンタジスタ 田中泰生氏

芸者東京エンターテインメント株式会社  代表取締役 CEO/ファンタジスタ 田中泰生(たなかたいせい)

1976年大阪生まれ。
東京大学法学部卒。
卒業後、コンサルティング会社を経て、大手ゲーム会社へ入社。
子会社のCOO(最高執行責任者)兼プロデューサー/ディレクターとして、現場でのゲーム開発から事業戦略策定・実行までを担当。
2006年10月、次世代型ゲーム会社「芸者東京エンターテインメント株式会社」を設立、代表取締役CEO/ファンタジスタに就任。
エンタメ、テクノロジー、ビジネスの三位一体を実現すべく日々修行しながら、電脳社会の地主を目指して決戦兵器開発中。
2007年度未踏ソフトウェア創造事業採択者。

芸者東京エンターテインメント株式会社 とは。

主に、スマートフォンアプリの企画・開発・運用を行う。最新の技術でユニークな製品やアプリを次々と世に送り出している。 代表作:「電脳フィギュアARis(アリス)」(世界初のARフィギュア。2008年デジ タルコンテンツグランプリ準グランプリ受賞。) 「おみせやさん」(ソーシャルアプリ。mixi/GREE上にて展開中。)


パソコン嫌いのIT企業のCEOの趣味とは

「パソコンはそんな好きじゃないです。自宅にパソコンそもそもないですし。」と田中さんが笑う。

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「私もそうですけど、起きてるほとんどの時間、スマホ触ってて、そして仕事するときはパソコンに向かって机に座ってる。でも、それって、未来からふりかえったとき、ものすごく滑稽な姿な可能性ありますよねー。

ードキッとした。戸惑った。そんな姿こそ、私の日常的な姿だからだ。
IT企業の経営者がコンピュータを嫌い?そんなことがあるのか??とても矛盾に感じた。

「デバイスがもう少し進化して、ウェアラブルになったり、最近はやりのIoT的な
ものの流れの中で、もっと生活に自然にとけ込んで、使いやすくなんないかなーって、いつも思ってますね。」
 
自宅ではパソコンを触らないという田中さん、
休みの日は、どんな過ごし方をしているのだろう?

「最近だと狩猟(笑)」

ー狩猟??

「そう、狩猟、ハンティング。鹿とかイノシシとかカモとか撃ってます。」と田中さん。「その前はゴルフやってたんですけど、最近は狩猟です。」

ー何に対してもモチベーションを高く保って取り組む。妥協せず、ストイックに打ち込むのが田中さんのやり方らしい。しかし、ゴルフはともかく、狩猟とはなかなかにハードルが高い趣味に聞こえる。猟銃をお持ちということですよね??

「はい、持ってます。日本で猟銃を持とうとすると免許必要で、身元調査とかめっちゃ念入りにされるんですよ。近所に聞き込みとかもされるし。おかげで近所のお母さんたちと仲良くなれました、田中さん狩猟始めるんだってねとか話しかけられた(笑)」


ーいい話だ(笑)。しかし、狩猟を趣味にしている人、初めて会いました。

「 もともとネット業界の尊敬してる先輩がやってまて、誘われてはじめたんですよ。
それに、狩猟はじめたおかげで、いろいろ考えたりすごく学ぶこと多いんですよね。」

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ーどういうこと??

「命のありがたみとか周りの人への感謝とか。なんか、きれいごと過ぎていってて恥ずかしいですけど(笑)」

「狩猟って冬がシーズンで、しかも日の出からやるので。まず寒い(笑)野生の動物が対象だから奈良公園みたいにシカがいるわけじゃなくて、ほとんどいない。せっかくみつけても人みたらすぐ逃げちゃうし、しかも射撃まだ下手だからなかなかあたらない。まったくとれないとかざらにあります。昔だったら餓死ですよ(笑)普段、何気なく肉食べてますけど、誰か代わりにこういう大変なことやっててくれてたんだということに気づきますよね。

「そして、仕留めたときは当たり前ですけどカモとかシカとかさっきまで生きてた動物の命を奪ってそしてそれを食べる。人間が生きるということは他の動物の命の上に成り立っている。考えれば考えるほどすごいことですよね、それって。」

ーなるほど。


面倒臭い趣味は廃れる時代だからこその英国趣味

「私自身、スマホ中毒。年から年中スマホみてます。人と連絡とるにも新しいことを知るにも、ゲームするにも、ベッドでごろごろしながらスマホで完結しちゃう。もうほんとに便利。」 「狩猟にしても、ゴルフにしても、だんだんやる人が減っていくのはよくわかる。どちらも英国生まれのスポーツですけど、遠くまでいかなきゃいけない上に、えらく時間もかかる。私ですら狩猟もゴルフもいく前は、面倒だなあ、家でスマホでゲームしよっかなーって思いますもん(笑)」
「狩猟は仕留める、解体する、食べる、で“狩猟”でして。初めから最後まで自分でやり通すというのはいいですよ。自分で仕留めた動物を自分で解体して食べると当然味も違いますね。将来は、自分が食べる肉は全部自分でとれたらいいですけどね(笑)」 「射撃の腕を磨いて、現場にいって経験を積んで、自然や動物のこと知って、地元の素敵な猟師さんたちとの信頼関係を築いてと、おそろしく時間のかかることばかり揃ってる趣味だから、流行らないのはすごくわかりますねー(笑)」

ーそうかもしれない。

「木村拓哉さんが主演した、山崎豊子原作の『華麗なる一族 』ってドラマがあったでしょ?関西の大銀行の一族の話なんだけど、ゴルフして狩猟を趣味としてやってて。暮らし自体がもったいぶってて、要は英国式なんですね、古き良き時代の貴族みたいな。いまどき流行らない生活スタイルですよね、あんなの。でも、スマホばっかり触ってる日常だからこそ、そのまったく逆のことをしてみると何か発見があるのかもと思ってやってみたら、いろんな発見やヒントの宝庫なんですよね。それは仕事でアプリつくるときもものすごく役立ってますよ。

ーせっかちな私には向かないかもしれない・・・

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(田中さんから頂いた写真)

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(田中さんから頂いた写真)

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(田中さんから頂いた写真)


数少ない欲しいもの・・とは

つくづく物欲って、ないな。

と、田中さんは呟いた。「洋服にも興味がないし、物を買うということ自体に興味がなくなった」

ー本当だろうか。
IT起業家という人種は、もっとギラギラと野心や欲望をむき出しにしているイメージ(あくまでもイメージ・・) 。ほんとうに欲しいものはないのだろうか?車とか大きな家とか、時計とか。

「欲しくないです」と田中さん。「あ、ただ、狩猟やゴルフやってて気づいたんですけど、道具使うって人類の原点だなあって。その道具に関しては、心を込めて作られた、本当に使いやすいものがあればそれを使いたいなあというのはありますね。

狩猟だって、いまはまだ初心者でヘタクソですけど、技倆があがってくれば、それに応じた、身体になじむいい銃があるほうがいい。その意味では、いま仕事で新しい取り組みをやっていて、みんなで頑張っているんですけど、それがちゃんと成果を出せたら、欲しいなあと思うものがありました。」

ーそれは??いったいなんですか??

「ジェームズ・パーディという、イギリスの古い猟銃がありまして。もう生産はしてなくて、現存している数もだいぶ少なくなっていると思う。お世話になっている銃砲店の方に見せてもらったことがあるんですけど、もう見た目に道具として使いやすそうな上に、昔の華族の人が使っていただけあって加工とか凝っていたりして、てもかっこいいんですよ。」

ーいつ頃買う予定??


James Purdey(ジェームズ・パーディ)

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出典:bowgun.co.jp


「いつですかね(笑)」と田中さん。 「やっぱり仕事が一番大切なので、自分で納得いけるサービスを世にだせて、それがみんなに受け入れてもらってヒットしたときですかね。現在、取り組んでいるスマホのアプリはパズドラとか見ればわかるように、一つ当たれば全てが変わる世界。我々もそろそろめっちゃ面白いのつくってみんなに遊んでほしいなーと(笑)

ーそのときこそ、美しい英国の伝統的な猟銃を構えて、瞳の奥で微笑む田中さんの勇姿を見られるということだろう。

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(聞き手:Singles編集部 国府田安輝子 撮影 小川浩)

 

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