画像: 出典: Yahoo!Talent

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屈折した心理を隠す男たち

俳優 香川照之。
美男ではない。美男ではないが、存在感は圧倒的だ。
演技もうまいが頭もいい。最近の若い世代は知らないかもしれないが、若い頃は彼は東大出身俳優としてよく知られていた。

Singlesが考える自立した男とは、逆境を乗り越えてきた勇気あるオトコであり、辛い過去への複雑で屈折した想いを、誰にも見えない胸の奥に潜めて立つ、強いオトコである。香川照之もまた、そういう男である。

彼は歌舞伎界のスーパースターであった三代目市川猿之助(現・二代目市川猿翁)を父に持ち、宝塚出身の美人女優として一斉を風靡した浜木綿子を母に持つ。一見、芸能一家のサラブレットのように思えるが、幼少の頃に両親は離婚し、父親とは絶縁状態にあった。成人してから一度父親である猿之助(当時)に会いに行った際には、「息子ではない。二度と顔をみせるな」と冷たく拒否されたという。

最高学府である東京大学を卒業後、紆余曲折を経て俳優の道を選んだ彼は、若い頃はさほど目立つ存在でもなかったが、40歳前後から非常な演技上手として、世間の注目を集めるようになる。
ギャンブラーの戦いを描く『カイジ』シリーズや、TBS『半沢直樹』などでのヒール(悪役)では、主役を喰う凄みを見せたことが記憶に新しい。また、映画『あしたのジョー』の丹下段平役の怪演も、ボクシング好きで有名な彼ならではの迫力で、スクリーンに引き込まれた人も多かろう。

画像: 【Singlesな男たち】いまもっとも笑顔が怖い男。香川照之。

勝て。勝つことでしか前に進めない

香川照之の強烈な存在感を世に示した代表作は、もしかすると『カイジ』シリーズのメイン悪役 利根川役であるかもしれない。


負け犬たちが最後の逆転を目指して集まったギャンブル会場で、香川照之演ずる利根川は「お前らは折り紙付きのクズだ、クズには何の権利もない!」と一喝する。
「人生は勝つことだけが重要だ。勝たなければお前らはずっとクズだ」と吠える利根川のセリフには、強烈なまでの説得力がある。

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最近、長い怨讐を超えて父親との和解をして、歌舞伎界にも足を踏み入れることになった香川照之の口調を通して、この言葉は幾つもの意味が加わってくる。

自分と母を捨て、半身不随となったいまになって自分を受け入れてくれた父親。その父親の車椅子の後ろに立つ自分。人には言いがたいであろう複雑な想いを、顔を引きつらせんばかりの凄い笑顔で隠し続ける香川照之。

彼もまた、代表的なSinglesな男だろう。

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