画像: 黒人音楽を世界的なブームに押し上げたマイケル・ジャクソンの凄み

Thriller. © 1982 MJJ Productions Inc.

いまから23年前。

すでにMTVは超人気チャネルとして、音楽ファンに認識されていたが、そこには白人のアーティストによる楽曲しかなく、黒人が作る音楽は、別のジャンルとして分別され、メジャーな扱いを受けているとはとても言えなかった。

当時の音楽市場は、楽曲と動画を組み合わせた、PVによるプロモーションが主流になりつつあり、MTVはその最上の舞台であったが、黒人がその番組に白人と一緒に紹介されることはなかったのだ。


その因習を打ち破り、のちのすべての黒人アーティストに活躍の場を与え、同時にR&B やHIPHOPといった黒人特有の音楽を、楽しむ自由を我々に与えてくれたのは、誰あろうマイケル・ジャクソンだった。

マイケルが作った超絶クールなPV、この『スリラー』で魅せたパフォーマンスこそが、音楽を真の自由なフィールドに変えたくれたのである。


一人の力は小さい。確かにその通りだが、歴史を変えるのは一人の勇気ある挑戦の結果であることも確かである。

早逝した天才、マイケル・ジャクソン。彼の功績を讃えよう。
自立した大人、その代表の一人として。

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